小言を言う人、気にする人

重箱の隅をつつく様な指摘

大きなプロジェクト成功を目の前にして、些細すぎる指摘を何度も何度も入れてくる人、Aがいる。
私は、その指摘が嫌味の様に聞こえることもあり、非常に気になって仕方がなく、帰宅してからもAからの小言を気にしている日が何日もあった。
Aは、仕事に人一倍責任を持って取り組む人だし、「Aもプロジェクトを成功させたいから、指摘をしてくれているに違いない」と自分に言い聞かせ、関係を保っていた。
しかし、ある懇親会にて酔ったAが、「プロジェクトの成功自体なんてどうだって良い」と言ったのだ。
ではなぜ?Aは周囲から煙たがられながらも、何のために小さすぎることばかりを指摘し続けるのであろうか。

”小言”を言う人

私とAの心理状況の違いを構造化して考えると仮説が浮かび上がってきた。
私はプロジェクトの構想を、Aはプロジェクトのオペレーションを担っている。
そもそも果たす役割が明確に違う。プロジェクトに対しての思考そのものも変わってきている。
構想を練る場合、プロジェクトそのもの、そして外的環境の変化も見ながら、プロジェクト全体がどう映るかを思考し、変わりゆく状況下で変化させていかなければならない。
一方で、オペレーションであれば、1つ1つの業務遂行をどれだけ正確に、かつ迅速に行えるかが肝となっている。
変な話、お時給をいただく業務遂行に当たって、プロジェクトの成功はどうだって良いのである。
そのため、業務遂行をより正確に行うためマイナスになることがあれば改善を求めるし、
全体として1つのやり方を変化させたとすると、そこに関わっていたオペレーターの人は、自分が積み上げてきたものが台無しになる可能性が高く、あまり良い気はしない。

構想側としては、柔軟な対応をすべきなのに、オペレーターとしては、柔軟な対応をして欲しくない。
理想状態が、相反するものだったのだ。

小言を気にしない、小言を「提案→実行」に変化させるために。

「最大のミッションは何か?」
最大のミッション達成が出来るならば、それに直結しない事は優先度は二の次だ。
ミッションに不必要な小言であれば、雑音にすぎない。
雑音に対して気にする時間があるのなら、雑音を消し去る工夫をし、即他のことを考えるべきだ。
工事現場の騒音に「うるさい」とイライラするなら、騒音が聞こえないところに移動するか、イヤホンをして音楽を聴くか、寝てしまうか、方法は色々あるのである。

「最大のミッションは何か?」
全員がミッションに向かっているのだろうか。
ミッションに向かえる仕組みは出来ているのだろうか。
オペレーターの中には、自分自身の業務が何の役に立っているのか分からない方も多い。
業務遂行上、そこを考える機会が少ないため、当たり前のことである。
しかし、ミッションの把握と、それに役割がどの様に紐づいているのかを認識していただくことは重要だ。
ミッションの中において存在する仕事は、必要であるから存在しているわけで、必ず意味があるはずだ。
丁寧に意味付けをしていくことによって、どの役割の人でも自分で筋の良い行動を選びやすくなる。
意味付けにかかる工数を鑑みても、トータル的に見て効率が良い。



おわりに

様々な役割があり、役割ごとに考えることも異なる。
それを前提にした上で、全ての人が心理的負担なく業務遂行できる方法を考えていく必要がある。
自分自身の心理的健康も、もちろんである。

「自分視点で物事を考えていないだろうか」
「大きな視座を捉えながら仕事に取り組めているだろうか」
今週はこの2点を改めて問いたい。









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