ワケあって同じ人の離婚届と婚姻届の保証人になった
婚姻届、離婚届。悲喜こもごもありますね。全てのライフイベントにいえることですが。
今日は、今までの人生で1度しかないレアな体験を書きます。
ある時、知り合いに、
「今日、ハンコ持ってきて。離婚届にサインして欲しいから。」
「ん?へ?」。動揺。
若い頃の私は、自分のハンコが悪用されないのかと心配した。
ご存知の通り、保証人は2人のサインが必要です。その2人は親族でなくても誰でもよいのです。
私のもう一人の知り合いの人にも同じ指令が。その人と話す。
「悪用されないですかね?」
「大丈夫ですかね?」
今では、「全然、大丈夫!!」と答えられる内容にどぎまぎしていたのでした。
なぜ、親族ではなく知り合いに頼んだか?
それは、お察しの方もいらっしゃるかと思いますが、「自己破産」です。
頼まれた人のご主人の自己破産です。今から考えると、ご主人の知り合いには、言えませんよね。だから私たち2人に白羽の矢が当たったのです。
当時は、自己破産の意味も分からず。。。経営に失敗したとのことでした。
頼んだ当事者は、とても涼しい顔をしていました。「こんなことはどうってことない」と、当事者自身に言い聞かせているような雰囲気でした。
まあ、私たちにも気取られたくなかったのでしょうね。そんな感じでした。
のちのちの人生で、私自身が自己破産するか!?の境遇に陥りましたが、やっぱり自己破産はしたくなかったです。やっとのことで逃れられたのですが。。。
その知り合いは、その後も何事も無かったかのように過ごしていました。
私の年上の友人に話をしたら「自己破産は相当だよ。」という風にも聞きました。
実際、自分も自己破産を逃れたので、どういうことになるのかは未だによくわかっていませんが。
そして、5年ぐらい経った頃でしょうか。
再び、
「サインして」
と私ともう一人の知り合いに言われました。
そうです。今度は、婚姻届です。籍を戻せる状態になったということで。
「はいはい、おめでとうございます」。サインとハンコを押しました。
んー、今から考えると、当事者のご両親に頼んでも良かったのではないかと思います。
そこにも何か事情があった?! よくわかりません。
おそらく、こんなことはこれからの人生にも無いと思います。
貴重な体験でした。
ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました。
婚姻届に関して、もう1つひどい話を経験しましたので、また書きますね。
著者の奥山 景子さんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます