ナイナイづくし6

そもそも

そもそも、お金も若さも体力も社会的地位も名誉もコネもない、ナイナイづくしの女が、どんな物語が紡げるのか。

時代小説が好きで、好きなキャラクターのものはシリーズで読んでいるけれど、彼らはたいてい「持って」いるのだ。
裏長屋の端の黄ばんだ障子のあばら家で、婆とも呼ばれる歳で、体が悪く働けず内職とも云えぬ半端な手仕事で、その日その日をやっと食いつないでいる、時には行灯をともす油も切らし、容貌はもとよりこれといって才知も話術もなく、頼れる知己や友もない独り身の女が主人公として活躍する物語なんぞお目にかかったことがない。あるのかな?

物語の途中。どのように生きても
「ああ、いい人生だった」と思える終わりを迎えられればヨシ。最後はハッピーエンドなのです と。
しかし、死ぬ間際に、いい思いであれ恨みや後悔であれ、明瞭な意識を持って死ぬ人がどれぐらいいるものだろうか?
もし何か思いながら死ぬとしても夜毎の夢と同じく、わけのわからない想念の断片がもつれ、モチモチと絡まる中意識が消えていくのではないのだろうか。

何のために生まれて、何をして生きる♫かわからないのが大半。
ナイナイづくしでも、何でかわからないけれど生きてるのでございます。




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