top of page

13/6/19

日本IBMとヤマハ発動機で得た貴重な人生体験(その2)

Image by Olia Gozha

その1が、自分の予想以上に反響がありました。(足跡で500ビューを越えました。)

2回で終了するつもりでしたが、「読んでよかった!」が10個を越えるようであれば、もう少し続きを書いてみたくなりました。

3、ビジネス形態の比較(感動創造 VS BUG=Money)

YMCで私が担当した商品は、バイク。IBMJでは、catiaというCADのソフトウエア。

私が担当したスポーツバイクという商品は、お客様に感動や喜びを与える趣味の乗物。

車体設計という仕事もとてもやりがいがありました。

自分が設計したモデルのプロジェクト終了時には、満足感があり、社会に対する誇りがありました。


catiaは、自動車業界でNo1のCADで、SEの仕事は、TOYOTAやHONDAなど自動車メーカー社内に常駐してお客様がうまく使えるようにサポートする仕事が多かった。

バグが無いソフトウエアは存在しないと言われます。ITの業界に入ってソフトウェアというものがこんなに未完成の状態でも出荷されるのか本当に驚きました。


バイクの場合、操作していてエンジンが止まったりハンドルが動かなくなったりすれば、これは即、リコールになりますから、そんな段階で出荷する事などありえません。

そんな商品でも、お客様に売る、また買うお客様がいるというソフトウエアというビジネスにどうしても慣れなければならず、自己嫌悪でした。売る商品に誇りなど微塵も持てなかった。

catiaは、高い組み合わせでは、1ライセンス1000万円以上もするソフトです。自動車メーカーは、数千ライセンス購入されています。

考えようによっては、ソフトウエアという商品は、ボロ儲けです。

小さな工場などは、IBMJだから安心だろうとブランドだけで購入を決めるお客様もいました。

catia自体は、リリースアップしていくごとに完成度が上がり、V5Releas16あたりからは、お客様に満足して使っていただくようになりました。(お客様にバグを見つけ出してもらった結果)

ソフトウェア業界で自己嫌悪だったのが、あるときふと、気がついた。

バグがあるからこそ、私のようなSEの存在が必要なわけで、警察と泥棒、医者と患者、SEとBUG の関係になっている。バグを修正する事で給料をいただいていたんだ。


PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page