純情ホスト③ 生活困窮編④

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そして私は電話を切った。

 

 

 

この展開を私は待っていた。

 

 

2日後ぐらいだったか・・・。

Tに私から電話をかける。

コール音が鳴る間、自分の心臓の鼓動も聞こえていたのを覚えている・・・。

これが本当の最後の希望だからだ。

 

T「もしもし?K君」

 

私「もしもし・・・Tちゃん?今電話大丈夫だったかな?」

 

T「・・・・大丈夫だよ。」

 

私「この前、言ってくれた事の返事だったんだけど・・・」

 

T「・・・・・・。」

 

私「本当ごめん・・・。今は付き合えないよ・・・。」

 

T「・・・・。」

私「・・・・。」

 

 

私「Tちゃんの事は好きなんだけど・・・・。今付き合ったら絶対に迷惑かけるから。」

T「・・・どういう事?」

 

私「ただでさえ今Tちゃんにご飯奢ってもらわないと飯も食えない様な状況だから・・・。もう生活するのも限界になってきてるんだよ・・・。」

私「店やめたら、実家にも戻れないからどっか誰にも知られない様な所にいかないといけないだろうし。」

 

T「・・・・・・。」

私「・・・・・・。」

 

T「私の事が好きじゃないから付き合えないって訳じゃないって事?」

私「Tちゃんの事は・・・好きだよ。・・・だけど、絶対迷惑かけちゃうから・・・。」

 

T「・・・どれくらいあれば、生活していけるの?」

 

私「・・・えっ?」

 

T「私が生活費渡す・・・。」

 

私「・・それが俺の言ってた迷惑かけるって事なんだよ?」

 

T「それでもK君といたいから・・・。」

 

給料が0なのは本当だ。

そうして、私はTと付き合う事になり1週間につき5万円ほどの生活費をもらう様になった。

 

Tとは、数年付き合うという形になったが・・・

手を握るくらいで、キスもする事はなかった・・・・。

 

 

人間のゴミ。

人間のクズ。

社会のダニ。

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