車大破!エアバッグが初めて出た!!
数年前のことです。
出かけて帰る途中です。彼が高速道路を運転していた時のことです。
当時は、私は「ペーパードライバー」で「もう運転なんて絶対無理!!」のレベルでした。
そんな状況だったので、運転は彼にお任せでした。
いつものように楽しく会話をしていたところ、ふと目の前の状況に気づきました。
「あ! 前の車が急停車してる!!」
私は、彼は当然、その状況に気づいていると思っていました。
一瞬、そのことを言うのにためらったのですが、
「いや!もうこの距離はマズイ!」
と思い、
「○○ちゃん、前の車!」
と私が言った時に、彼は初めてその状況に気づいたようで急ブレーキ。
・・・すでに遅しでした。
前に停まっていたいたアルファードに「ガシャーン!!」と突っ込みました。
突っ込んだ衝撃で、二人のエアバッグが飛び出しました。
私は初めてエアバッグが出るという状況に出くわしたのですが、(← そうそう経験ないと思います)
エアバッグって火薬で膨らむじゃないですか。
エアバッグが出た瞬間、すごく火薬臭かった!!
そしてエアバッグのおかげで衝撃が和らげられたのでした。
よく事故であるケースで、ドライバーがとっさに自身を回避するためにハンドルを右に切ることがあると思うのですが、今回は真正面から突っ込みました。
今から考えると、急ハンドルで右に切っていたらコンクリートに激突するなどして、2人とも命は無かったかもしれません。
きれいに真っすぐにドーンといったのです。
そして、彼の第一声は、
「大丈夫?」
何かその一言で救われました。
人間はとっさの時に、そして第一声も人柄が表れるのだと思います。
それが、例えば、
「わー!!やっちまった!!」
だったり、
「俺は助かった!!」
とかだったりしたら悲しかったと思うのです。
日頃から彼は冷静な人だったので、ここで人柄が出ました。
車は大破。私たちは、血だらけになることもなく、ふつうに会話できたし手足にケガも無かった。
彼は、前の車のドライバーのところへ行きました。(冷静)
私も起こったことは衝撃だったけれど、
「こんな時こそ冷静にならなくては」
と、その先のことを考え出しました。
幸いなことに、前の車はアルファードで後ろに人が乗っていたので、ドライバーの方にむち打ちはあったかもしれませんが、手足などとくに問題はありませんでした。
すぐに警察、JAF、保険会社を呼びました。
そして現場検証。
前の車は、なぜ急停車したかというと、洗濯機のような落下物がありました。
それを回避するための急停車でした。
結果的には前の車は動いて、そのまま帰ることができました。
こちらの車は、JAFのお世話です。
牽引される車に乗っていました。
そして車とはサヨナラ。
荷物だけ持って、電車で帰りました。
今から思うと、無傷だったのが不幸中の幸い。
そして「冷静に」と思っていたことで、全身、すごく筋肉が硬直していたのだと思います。
その当日はとくに何も身体の症状は無かったのですが、
翌日、起きた時です。
首がめちゃくちゃ痛いことに気づきました。
「え?!これってむち打ち?!」
私はそれまで「むち打ち」を経験したことがありませんでした。
ただ事故の状況からして、首に一瞬ものすごい負荷がかかった状況は理解できました。
「むむ。これは受診だ。」
と思いました。
しかし会社を休むことはできなかったので、出社。
それから上司に許可をもらい整形外科へ受診しました。
私はもともと首が強くありません。ストレスなど負荷がかかると一番先に首が痛くなります。
レントゲン検査の結果などで、診断は異常なし。
痛み止めの薬をもらいました。
まあ、軽いむち打ち程度では、レントゲン検査で異常は出ません。
また、もし、頚椎骨折でもしていたら、事故の瞬間から激痛が走りますので、自分でも重症ではないことは理解できました。
結果的には、むち打ちかと思いましたが、事故直後から筋肉が硬直して、その緊張から緩まった時の反動だったのだと思います。
「冷静に、冷静に」
と対処していて、その力が一気に抜けたからだと思いました。
そして数日で痛みは治まりました。
もう本当に不幸中の幸いです。
車が大破したにもかかわらず、無傷だったのでした。助かった!!
でも、あの時のエアバッグが出た時の火薬臭さと、その当時の緊迫した雰囲気は一生忘れないと思います。
少しでも何かタイミングなどズレていたら、命を失っていたかもしれない。
そんな瞬間でした。
私は、1年前から急に車を運転できるようになりましたが、やはり、一番怖いのは「人身事故」です。
人身事故を起こしてしまったら、相手の人生が大変なことになってしまい、そして私の人生も終わります。
物損であれば、たとえ自分がケガをしてもそれで済みますが。。。
くれぐれも安全運転を心がけようと思う私なのでした。
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