少年A(1)〜狂い始め〜

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今から僕は、逮捕された事件についてだけではなく、
運よく逮捕を免れた時の話も、包み隠さず話していく。

つい先日ちょうど30歳になったケジメとして、
今まで手を染めてきた犯罪、悪さなども書き残していこうと思う。

だからまず最初に、あなたにお伝えしておきたい。

もう問題ないのではあるけれど、もし僕がその結果、
罰せられる事になろうともその責任を喜んで受けようと思う。

だからどうか、僕のストーリーを読むことは
自己責任でお願いしたい。

もし気を悪くして腹を立てたとしても、
悲しさで涙を流してしまったとしても。

それではこれから、

なぜ逮捕される事になったのか?
なぜドラッグ中毒者になったのか?

そのコトの発端から話していこうと思う。

体育館裏に呼び出されるタイマン事件


モテ過ぎた。とにかくモテ過ぎた。

「はいはい、痛いナルシーね」

と思われるかもしれない。

けれど、
これが僕の人生を狂わせていった。

中学のとき、僕はとにかくモテた。

卒業式のときには、上げるボタンも無くなり、
最後は学ランの上着をあげて、
さらに後輩の女の子たちに沢山、握手を求められた。

まるで、選挙前の政治家かタレントのようだった。

何かがおかしかった。

特段イケメンでもなく、一番前でエッヘンするチビだし、
ガリガリだし、どこにでもいるごく普通のスポーツ少年だった。

それなのに、校舎の廊下で会えば女の子に手を振られ、
交換日記と呼ばれるものも、たくさんやった。

だからこそ、そのギャップに苦しんだ。

過去の栄光に過ぎない今だからこそ言えるが、
案外「モテ過ぎる」というのは、とても苦しい。

周りの大人からも期待され、
そこには常に「誰かの視線」があった。

大げさになるかもしれないが、
タレントさんが人の目を気にして
自意識過剰になり、疲弊してしまう…。

というパターンと同じかもしれない。

とにかく、何も着飾っていないありのままの僕と、
周りからの僕のイメージに、驚くほどギャップがあった

なぜ、モテるのか?

自分でも分からない。

でも、そこに「モテる」という事実がある。

じゃあ俺、モテるのか。

すると、僕はみるみる調子に乗っていった。

周りの男子たちのことは考えず、
心の中では鼻高さんだった。

俺はモテるのだ、と。

それが命取りだった。

僕は呼び出され、ボコボコにされた。

同級生の番長的なやつに目を付けられて、
何度もボコボコにされた。

ある時には、訳の分からぬ言いがかりを付けられ、
体育館裏に呼び出された。

逃げても明日また学校に行けば見つかる。

ビクビクしながら学校に行くのなんてもうコリゴリだ!

覚悟を決めて呼び出された場所に行くと、
その中の1人とタイマンを張らせられた。

もちろん、ボコボコにされた。

勝てるはずないじゃん。
喧嘩なんてしたくないんだから。
そもそも「やる理由」なんてないし。

意味が分かんねぇよ。

もう学校なんて行きたくない。
ブルブル怯えながら学校なんて嫌だ。

そこから僕は、オカしくなっていった。

学校に行くのが嫌で、
家を出ては嘘を付いてサボるようになっていった。

そして、サボっては数人の友達と、万引きをしたり、

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