21歳でクラミジアに感染した話〜1〜

2018年12月22日

私はクラミジアだと診断された

産婦人科を受診したきっかけは、数日前の出来事

見たかった映画をレイトショーで観るという至福の時間を過ごしていた最中、突如として下腹部の激しい痛みに襲われた

抱きかかえられるようにして向かった救急病院

薬で痛みは抑えられたものの、どこにも異常は見られなく、原因は不明だった

私の診察をしたお医者さん(私の好きな山崎ケイにどこか似ていた)は診察を終えると言った

「一応、産婦人科に行った方がいいかもしれないね」

産婦人科

急性胃腸炎か盲腸か何かだと思っていた私には

思いもしない病院だった

後日私は近くの総合病院で婦人科を受診した

産婦人科は嫌いである

無機質な機械に乗せられて、足を開く機械

遠慮なく膣に入ってくる金属の機器

なんとなく冷たい医師

何よりあの診察の痛さ

「あー子宮に水が溜まってますね」

医者は言った

「ほら、ここ痛いでしょ」

そう言って、膣のある部位を強く押す

確かに痛い

いままで気づかなかった

「多分、ただの傷だと思うけど、若い子だから、一応子宮がんと性病の検査をしておこうね」

検査結果は1週間かかる

自分がなんの病気かはわからなかったが、昨日の激痛の原因がわかったのでなんだか安心した

多分、セックスでちょっと痛んだだけだろう

私はそう思っていた

1週間と少し後

事態を甘く見ていた私は、パートナーと県外旅行へ向かう途中に、検査結果を聞きに言った

「子宮がんも、梅毒も陰性でした」

それはそうだろう

子宮には気を使っていたし、コンドームも避妊も自信はあった

「ただ」

医者は続けた

「クラミジアが陽性ですね」

クラミジア

よく聞く性病

性病

「薬での治療です。また1ヶ月後に検査をします」

医者の無機質な声に、ただ頷くことしかできないまま診察は終わった

クラミジア

性病

性病

私は真っ先にパートナーを責めた

コンドーム無しでセックスをしたのは、以前の検診をしてからパートナーだけだった

きっと昔の女からもらった菌だろうと、私は汚い言葉を吐き散らして責めた

彼は反論一つせず、ただ謝った

しかしその後、パートナーは私とセックスをする前に検診で陰性が出ていたことを知る

原因は、自分にあった

そして恐らく、私がパートナーに移した

幸い私は、大好きなマドカジャスミンさんの記事で、クラミジアについては知っていた

彼女も感染していて、それについてを記事で公開していた

だからそこまで偏見を持っていなかったし、少し安心できた

彼女の行動に憧れて、このブログを書くに至る

ただ知らなかったのは

コンドームをつけてもクラミジア感染を防ぐことができないということだった

フェラチオやクンニリングス、ディープキスでもクラミジアは移るということ

それは私にとって盲点であった

今のパートナーと会うまでは、私はそこそこのセックスライフを満喫していた

自分をノンモノガミーやポリアモリーだと思っていたこともあって

カジュアルセックスに対してそこまでの抵抗がなかった

セックス は大好きである

だからこそ、性の知識は真面目に学んでいたし、

無知による被害を無くすための活動なんかもしていた

コンドームは毎回つけていた

しかし、フェラチオやクンニリングス、ディープキスに関しては不思議と気持ちが緩んでしまっていた

その結果、感染した

悔しくて仕方がない

ただこのタイミングでの感染が何か意味あるものではないのかとも考えている

思えば性教育に関して逃げていたし、

以前のブログに書いていたように、好きでもない、評価されるためのサービスに従事していた

テレビやメディアで、性に関する記事を読むたびに心の中に感情が湧き上がるのを感じていたし

自分も何かしたい

発信したいという思いが今だに込み上げている

レイプ経験者、クラミジア感染者

この経歴はもしかしたら私の強みの変わるのかもしれない

そんなことを考えながら抗生物質を飲む


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雨宮優佳

著者兼アーティスト

ブログ「セクシャリティとジェンダーとセックス 」にて、自身の価値観や、性病体験談に記事を発信している。

ブログ https://hacker-s-shelly.com/yuka-blog/

経歴
性暴力被害者治療VRや恋愛トレーニングアプリなどの開発のほか、メディア立ち上げ、トビタテ留学にてシリコンバレーでのインターンを経験。ひろしまベンチャー助成金ヤングベンチャー金賞、CVG中国優秀賞、他5件受賞。現在は本やエッセイの執筆、作曲、ストーリー原案などアーティスト活動をメインに行なっている。


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