三十路島遊記 其の十四
そこには、はるか上空まで届くほどの砂丘があった。
あるものは、そりを持ち出し、砂丘滑りを楽しみ、
あるものは、全速力で斜面を駆け抜け、歓喜の雄たけびをあげた。
ふと、ある女性の傘が目に入った。
その傘は、虹色で彩られた傘であった。
黄色い砂丘と青い空とカラフルな傘
その光景は、どこか西洋画を想起させるような、
美しい光景であった。
ひとしきり砂丘を楽しむと、
一同は、バスへと乗り込んだ。
が、そこである事件が起こった。(続く)
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