三十路島遊記 其の十五

突然バスがガクンと傾いた。


そして、いくらアクセルを踏んでも微動だにしなくなった。

運転手が外に出て原因を調べる。

どうやら砂にはまって身動きがとれなくなったようだ。

しばらく様子を見て、運転手が言い放った。

「Hey! ちょいと皆さん協力オネシャス。」

一同は全員バスを降りた。

何が始まるのかと思えば、

全員でバスを押して砂浜から脱出させようとの作戦だ。

こいつは面白いなと、

乗客スタッフ入り乱れて遊者も力いっぱいバスを押した。

皆で力を合わせること1時間、

努力の甲斐あってバスは砂浜地獄から見事脱出した。

その刹那、

歓喜の雄たけびが砂浜に舞い起こった。

遊者は、そこにいる人々全員と打ち解けられた気がして、

誇らしげな気持であった。

騒動もめでたくひと段落し、

バスは再び北へと走り出した。(続く)

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