ミルフィーユを食べに

現実は、ひとつではない、らしいです。
ランゴリアーズという映画があった。飛行機の中の乗客が消えて、5人だけ残ったのだが、実は消えたのはこの5人の方だったというような話だったと思う。
こういうことは、あるのではないか。
例えば震災で、多くの命が失われ、今も行方がわからない人がいる。彼らは何が起こったかわからないうちに死んでしまった人が大半で、不意に生きた人達の前から姿を消してしまった。しかし、彼らは、居るのではないか。彼らにとって、失われてしまったのは今この現実の世界に生きている人々や町であって、不意に自分の世界から消えてしまった人達を悼み、悲しみ、今も行方を探しているのかもしれない。
この世界は、ミルフィーユのようにいくつもの世界が重なっている。ごくたまに、そのよく似た世界の違いの片鱗が表れることがあって、あれ?と思う。
これから、その断片を探しに行こうと思う。

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