アンデス1 投資家として飛行機なしの世界一周 その23

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ボリビアの首都、ラパス。

標高約3600M。

富士山とほぼ同じ高度。


ボリビアを出る前にオルーロのカーニバルが見たかったので、ラパス近郊に三週間いなければいけなかった。

一度、一つの町に長く滞在してみたいと思っていたのもあった。

結構ハイスピードで来たし、ちょっとゆっくりしてみようと思う。


さすがに三週間ずっとラパスは飽きるかな、と思ったので、近郊の町で行けるとこは行けることにした。

まずは山奥の町、コロイコ。

コロイコまでは、トラックの運転手やバスの乗客が毎年200人死ぬという、「デス・ロード」と呼ばれる道が続いている。

そこを自転車で行くことにした。

標高5000メートル近くから、標高1500メートル近くまで一気に約3500メートル分下る。

富士山と同じ高度分。
最初は舗装された道が続く。

半端ないスピードが出る。

使うのはブレーキだけ。

ほとんどこがない。


舗装された道が終わり、岩がむき出しのオフロードが始まる。

大分下って、気温や雰囲気も冬から夏へ。


そりゃ人も死ぬわ。ちょっと勢い余ればあっという間にあの世行き。


宿に到着。

久しぶりにガッツリ自転車乗った。

自転車が好きなことを再確認した。


景色も綺麗で静かでいいところだったけど、巨大な虫がいたるところにいる。

ある日の夜、電気を消してまどろんでいたら、恐ろしい羽音で目が覚めた。

一時間ほど闘った。


ラパスに戻ってからしばらくして、
ひょんなことからアルゼンチン人二人組みと仲良くなった。

ずっと二人で大道芸人をしながら長く旅しているらしい。

二人のコンビネーション技とかを見せてもらった。

男二人で芸の腕も磨きながら旅するって相当仲良くないとできないだろうな、と思った。

ホントに面白い二人で、色々教わった。


俺は基本、都会より自然のある田舎のほうが好きだけど、ラパスは大自然の中にある都会って感じで、かなりいいところだった。

景色がいい場所が多く、物価もホントに安い。

カンボジアとか東南アジアも安いけど、ボリビアのほうが安くてさらに(比較的)質もいいという感じ。

治安も思っていたほど悪くなかった。

タクシーの短時間誘拐はありえるかな、とも思ったけど、首絞め強盗の雰囲気は感じなかったし、夜でも子供とか普通に遊んでる。

もちろん運悪く、ということもあるのかもしれないけど、気をつけていればほとんどないんじゃないかと思った。

ラパスの危険情報については散々聞かされていて、ちょっとビビッていたので、拍子抜けした感じだった。

むしろ南米の中では治安が良いとされているチリのほうが、僕はピリピリしたことがあった。

チリのホームレスの中には、かなりぶっ飛んでいる人がいる。

女のホームレスでも平気で立ちション(座りション?)してたりする。

しかも夜になると攻撃的になる犬が多かった。

狂犬病は発症すると100パーセント死ぬ病気なだけに、犬に噛まれるのだけは避けなければいけない。

一回早朝に出なければならなかったとき、まだ外は真っ暗だったんだけど、怪しいホームレスにしつこく話しかけられたり、犬の集団に吠え立てられて追いかけられたり、スペインで早朝に悪い思い出があるだけに、かなり緊張させられた。

でもまぁ時代はここ数年でかなり変わってるらしく、南米全体でずいぶん治安が良くなってるらしい。


さて、ラパスのいいところに話を戻すと、大事なのが飯。

「けんちゃん」という有名な日本料理店がある。

ここでは安くてボリューム満点で、おいしい日本料理が食べれる。

しかも漫画が読める。

プルートが結構面白かった。

漫画最高。


そんなわけでラパス、すっかり落ち着いちゃってる。

イスラ・デルソル


最近色んなものが壊れ始めてきてる。

コロイコからラパスに帰ってきたら、なんとカメラのズームが壊れてしまった。

ズームは頻繁に使うわけではないけれど、いざというときにいい写真が撮れないのでちょっと痛い。

カメラについては、グルジアから電源がつかなかったり、あるボタンがきかなくなったり、トラブル続きだった。

それはカメラが悪いんじゃなくて、時々落っことしたりしてるから。

イタリアでは二段ベッドの上から落としたりした。

気をつけてはいるんだけど。。。

でも一年も旅行し続けて毎日使っていれば、砂漠で砂が入ったり、滝や川の水しぶきを浴びたり、そりゃちょっとはボロが出てくると思う。


最近はお気に入りのカラビナ時計が一部壊れ、メインのバッグも底が破れたり。。。

まだ大丈夫だとは思うけど、メインバッグだけは壊れないで欲しい。


下はラパスでゆっくりした後に行ったイスラ・デル・ソル。

イスラは島、デルは英語のOF、ソルは太陽。

太陽の島。

汽船が航行する湖としては、世界最高所にある湖、ティティカカ湖に浮かぶ島。


まずバスごと船で対岸に渡る。


やっと着いた太陽の島


コパカバーナ



ここらへんでは、野良犬には野良犬の世界がある。

まったく別の世界でありながら同じ土俵で暮らしているので、野良犬本来の生活を垣間見れる。

メスの後ろに乗りかかろうとして恐ろしくうなられたり、時には噛まれてもクゥーンとしながらもめげないオスも見るし、一匹の犬をみんなでいじめたり、じゃれあって仲良く遊んでいたり。

そして人間とも、よく共存してると思う。

野良犬だというのに道路を横切るときは車を確認したり(危ない奴もいるけど)、人間に対してもほとんどがおとなしく、「なでて」という素振りをしてくる犬も多い。

人間もよくそれに応えるし、野良犬について余計な恐怖心だとか差別だとかがないように感じる。

日本でも僕が小さいころは、住んでた場所が田舎だったこともあって、時々野良犬がいた。

でも今、横浜や都内で野良犬を見かけたら、ちょっとびっくりするかもしれない。

それはもちろん「処分」することになったからで、野良犬が見つかると捕まってガス室行きにされ、皆殺しにされたから。(犬はやはり、というか「当然」分かってるらしく、ガスの時間が始まると他の部屋の犬たちもクンクン言い出す映像を昔見たことがあって、結構ショックを受けた。)

まぁそのことについては功罪あるわけで、ボリビアでもめったには起こらないだろうけど、恐らく人間の子供が襲われたりしたこともあっただろうし、自分的にちゃんと考え尽くしてないので、あえてここでは軽はずみに意見はしない。


でも忘れちゃいけないことは、犬が人間にとって動物界で最良の友達であり、自然界との架け橋であるということ。

彼らに尊敬の念を持ってよく観察すれば、「純粋な存在」とか「無条件の愛」とか「教育の影響」だとかについて、多くのことを学ぶことができる。

今、歴史を学んで「昔は普通の人間に権利なんてなかったんだって!」と言われるように、いつか「昔は犬が器物扱いで権利が認められてなかったんだって」と驚かれるような時代が来るんじゃないかと思う。

オルーロ
ついにカーニバル​


カーニバルは正直言って、行ってよかったとは思うけど、ちょっと期待外れだったかもしれない。
ラパスに戻るとラパスでもカーニバルをやっていて、そちらでも十分楽しめた。ちなみにカーニバルでは水祭りもやっていて、水とか泡とかかけられる。


最後の日、トルコとブルガリアで会った世界一周カップルと、半年振りくらいに偶然会った。

そういえばブエノスアイレスで会った人とも偶然会った。

旅してるとすごい偶然がある。

ラパスにはコロイコとイスラ・デル・ソル、それにオルーロを除いても、二週間弱いた。

ボリビア全体では一ヶ月と一週間。

これはモロッコを越えて最長になるし、多分これからも予定的に抜かれないと思う。

(これだけいたのにはオルーロのカーニバル待ち、それに一度一ヶ所に長期滞在したかった、というのもあったけど、途中からマチュピチュの再開待ちというのも加わった。)

ちょっと暮らしているような雰囲気も味わえた。

ご飯もおいしいし、思いがけぬ出会いもたくさんあり、思い出に残るいいところだった。

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