景色よりも美しいもの

人の温かさはどんなものよりも美しいと思った。

高校生活3年間を終えて、親友と初の海外旅行へ行った。行き先はGUAM。
日取りや送迎はつけるかとか沢山話し合って、楽しみを募らせて。旅行本も買って。準備満タンだった。
当日は飛行機でくっちゃべって、爆睡して気がついたら現地へ到着。税関やらなんやらで英語を少し話さなきゃいけなくて、私は質問に答えられたけど、友達の番になって「大金を所持してますか?薬を持っていますか?」っていう質問に友達は、なんて聞かれてるかわからなくて、とりあえず全部「yes」って答えてた。正直めちゃめちゃ焦った。いや、何言ってんだお前wって笑   それで向こうも半信半疑になって100万ドルも持ってるのか聞かれて、それにもyesって答えてた。流石に向こうも嘘だと気付いて、そのあと日本語で「あなたは侍ですか?」って馬鹿にされたよ笑笑。そりゃそうだよね。持ってるわけないのに、馬鹿すぎた。税関に沢山笑われたけど、良い旅をって言ってくれたよ。友達は馬鹿かもしれないけど、最強にいいやつで最強に面白いやつなんだ。
そんな波乱ばかりから始まって、ホテル着いて、遅い時間だったから近場でご飯食べて今日は寝ようってなったんだけど、いざお風呂に入るってなった時、シャワーもなくて水道の蛇口みたいなところから水を出して体洗って、、、最悪だったなぁあの風呂は笑笑   そんな初日だったけど、それ以降はずっと楽しくて。お買い物もパラシュートもバナナボートも、シュノーケリングも、全てが楽しくて。レンタカーをして、島一周ドライブして。沢山いい景色を見たりして。
人生でやったことないことばっか体験して、それを親友と体験して楽しいことばかりだった。
そして、夜にコンビニに寄ろうってなって車で近くのコンビニへ入ろうとしたんだけど、向こうには野良犬が沢山いて、その時も歩道を歩いていたから、ウインカーを出して過ぎるまで待ってた。
ドンっ
2人して前に引き寄せられるかのように、頭をぶつけた。最初は何が起きてるかわからなくて、すぐ後ろを見たんだけど白いおっきい車がぴったりとくっついていた。まさかとは思ったけど、とにかくコンビニの前の駐車場に入ろうってなって、はいった。そしたらその車の運転手も出てきて、泣きながら「i'm sorry」って謝ってきた。
なんでかわからなかったけど、車の後ろを見たら一目瞭然だった。ぺちゃんこだった。後ろが破壊されてて。事故にあった。初めての事故を初の海外旅行で。最悪の運だった。知り合いも頼れるのもお互いに私と友達だけ。現地の人しかいなくて、日本語も通じなくて。どうすればいいかわからなかった。
もう終わったと思った。
だけど、コンビニの店員さん、近くのお店の店員さん、近くを通りかかった現地の人が集まってきて、レッカー車や警察に電話をしてくれた。警察が来て、色々聴取が終わった時、結局10対0で私らは悪くなかったんたけど、向こうの当てた人もすごい反省してて、だからことは大きくなることなく済んだ。現地の人が警察を呼んでくれたから、現地の人がレッカー車を呼んでくれたから、現地の人がレンタカー会社に連絡してくれたから。現地の人が何もかも助けてくれたおかげで、私たちは何も心配することなく代わりの車を借りて帰ることができた。ほんの一瞬だったけど、5年もの日を過ぎているかのようにとても長く感じた。命に危険を感じたあの時。人は何も言葉を発せなくなって終わりを悟った。そんな瞬間だったけど、結局沢山の人が助けてくれた。こんなに暖かい人たちがいるなんて、幸せだと思ったよ。どんな景色よりも、こんなに暖かい人たちの方がよっぽど綺麗だった。
結局2人無傷で次の日も沢山遊んで日本へ帰ったけど、あの日の出来事は今でも思い出す。
あの日から私は困っている人を見捨てず、自分にできることは全力でやろうって決めたんだ。
優しさは世界を救うって
本気で思ってるから。

著者のMeikyさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。