【1】痛みと温度が同居した日 ~ブラウン管の向こうに~

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わたしがはじめて観た映画
それはチャップリンの 『キッド』 だった。


無声映画だったけど 当時10歳だったわたしは
ブラウン管の向こうに 新しい世界を見たような気がして
思わず涙したのを覚えている。
モノガタリに泣いたのか それとも別に理由があったのかはわからない。

それから 映画という世界に引き込まれていった。

両親が映画好きだったこともあって
身近にその世界を感じることができた。
『サウンドオブミュージック』という映画は
セリフを暗記してしまうくらいに何度もくりかえし見たのを覚えてる。

でも わたしは勉強ができる子ではなかったから
自分でもなぜセリフを覚えることができたのか不思議だった。
両親はわたしの勉強のできなさ加減に ほとほと呆れていて
わたしの将来をひどく心配してたから。
小学校に母が呼び出されることもあって
「このままではお子さん、大変なことになりますよ」って言われもした。
帰り道、肩を落とす母を見て、自分も悲しくなったのを覚えている。

それに加え 三姉妹の次女であるわたしは やけに手のかかる子供だったらしく
姉妹の中で喧嘩がおきると、叱られるのはいつも わたしだった。

どうせ できない
どうせ ダメな子
どうせ 愛されない

いつからか そんな暗示を自らかけるようになっていった。
だから 唯一 映画の世界だけがわたしを癒し 勇気をくれたのです。
『キッド』の中で見た 少年とチャップリンの孤独は
まるで 自分を見たかのようで 涙したのかもしれません。
そんな出会いは いつしか予想もしない想像を生んでいくようになったのです。

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