義父とのつきあい方

義父は躁病で軽い認知症だ。1日に何度も近くのドラッグストアに買い物にいく。身なりが、適当、表情も乏しい…徘徊していると交番から連絡が来たことも。そんな義父と嫁の日常生活をば。

義父は嫁を観察する。日がな1日母屋から離れの自宅の嫁の車をじっと見ている。義父は隠居(元住職)の身分。暇だ。母屋には妻の義母がいるが、義母はそんな夫に構わない。だから、風呂嫌いな義父は何日も同じ服装。義母が面倒みない、息子もみない。よって赤の他人の嫁がみるしかない。だから、つきあい方も独特。
皮膚科に何ヵ月も通っているのによくならない義父。いつもは息子である旦那が病院にいく義父に付き添っていたが、都合が悪くなり代わりに嫁のわたしが。
医師と看護師に「薬を塗らないと治らない」「医療費がもったいない」と言われた…同居の義母や息子の旦那が「塗っている」と言っていたので…嫁は赤の他人なのになぜか謝るはめに。そしてちゃんと塗ることを約束するはめに。
帰宅して義母に問いただしたら「父さんが塗らなくて良いといったから」「わたしは忙しいの」と逆ぎれ。旦那に聞いたら「俺は忙しい」…似た者同士、おやこだ。だから、嫁が1日四回母屋に出向き塗るはめに。
母屋に近寄らなかった嫁が1日四回くる。義母は嫌だったようだ。嫁のわたしも嫌だった。「塗るくらい、わたしがやるわよ」義母の言葉は軽く宙に舞って消えた。
あんたが塗らないから嫁が塗るんだよ。
言わなかった。言いたくなかった。構いたくなかった。「医師と看護師にわたしがやると約束したので」何度も言った。
塗るときに義母が近くにいるのも嫌だった。さらに、義父のちんちんを見ながら塗るのも嫌だった。全身くまなく軟膏を塗らなくてはいけないから。首から上、ちんちんと肛門以外は塗った。塗る嫁に、義母が普通に話しかけてくる。もう、たまらない。
「何か用ですか?」何回か言ったら義母はそばにいなくなった。ほっとした。こんなに無責任な人に会ったことはなかった。いかにも自分はやっている顔をしている義母や旦那を見たくない。
1日四回、8、12、16、20時。自宅を出るとき、旦那に「どこ行くんだ?」と聞かれることが増えた。「母屋に」というと、黙る。義母や旦那が塗らないから嫁が塗っているんだよ、喜んで塗るわけないだろ、医師と看護師に言われたからやってんだよ。一回だけ、旦那にストレートに言ったら…泣いた!旦那が。…呆れた、旦那を放置した。嫁が泣きたいわ‼️
義父がわたしに「毎日朝出掛けるけどパートに行っているのか?」…いいえ?「いつも朝いないから」…週に二回は義母の幼稚園の塾の手伝いに行っていますが?あとはスーパーですが?九時半に出て、11時には帰宅していますよ?たまにお一人様モーニングもしますし、本屋にも行きますが?
さらに、義父が「悪いけど庭の草むしりして、墓地はいいから」…先に墓地の草むしりをしますよ?庭は義母がやれば良いでしょ?ちなみにわたしは本堂もやってますが?まだやれと?義父の皮膚を塗り塗りしてますが?まだ、嫁にやれと?義父が黙る。義母がやりたくないから嫁に押し付けてくる。とうとう、義父の面倒まで。
義父は「母さんは忙しいから」と。「朝と晩に薬を塗れば早く治りましたよ?」「わたしが、採点したり、手伝いをしていますが、まだ、忙しいのですか?」と聞いたら義父が黙った。
さらに「檀家さんが寺の嫁さんが朝いない。着いていったらスーパーにいっていたと言われた」「そのうち総代に言われるかも」と。そんな暇な檀家さんがいるの?義父の目がやばい。
妄想ばりばりだよ。ひー。(わたしの心の叫び)
「何を言われてもよいですよ、ただスーパー行ったらいけないんですか?」「それより。パチンコ狂いで家出してお勤め放棄した義父の方が悪いですよね?」以前義母から聞いた本当の話を義父にぶつけた。ああだの、そりゃあのと言っていた。
義母や旦那が義父と会話しないから、嫁に固執し出した義父。嫁はもう嫌なので義母に「お父さんをかまってくださいね」と言っている。旦那にも「じぶんの親だから構え」と言っている。
今日も庭から義父の視線を感じる。嫁は気づかないふりをして、やり過ごす。…はあ、疲れる。仕方ない。でも、やるせない。

著者のみんみんさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。