マカオのカジノで、バカラ必勝法を教えてもらった。(書けるところまで…)

マカオのコタン地区の中心部に、超高層ホテルとカジノが密集している一角がある。僕が宿泊したシェラトングランドの他、グランドハイアット、ザ・ヴェネチアン、パリジャン、リッツカールトンなど、3000室級のホテルが林立し、ホテルを繋ぐ通路には数千店のブランドショップ、そしていくつものカジノが開設されている。まさに世界最大のIR(統合型リゾート)集積地である。

カジノ・ヴェネチアンは、その中でも最大規模のカジノ場だ。広さは東京ドームと同じくらい。バカラのテーブルが見渡す限り並び、客の9割以上を占める中国人が蠢いている。入口にある階段の踊り場からは撮影できるが、カジノフロアーは撮影厳禁。奥にあるハイローラー(億単位を賭ける人)向けVIPルームへは、一般の客は立ち入ることさえできない。

現金とチップを交換するカウンターを見ていると、大きなボストンバックを引きずった中国人がスタッフと何やら話し込んでいる。指南役のX氏によると、日本円で3億円はあるらしい。1香港ドルは14〜15円なので、そういう計算になる。

X氏はプロのバカラプレイヤーである。マカオを拠点に、毎日のようにカジノへ通っている。彼は確率計算に基づくバカラの勝ち方を熟知している。そこにはいくつかの法則があり、モニター上に表示される罫線チャート(バンカーとプレイヤーの勝ち負けの記録を表示したもの)を見ながら、5〜10回に1度程度の勝負所で賭ける。勝負所とは、株式投資でいうゴールデンクロスのようなものだ。つまり見(けん)をしている時間の方が圧倒的に長い。

バカラは、配られた2枚または3枚のカードを合計した下一ケタが大きい方が勝ちとなる。人間の思惑や心理戦などが入る余地はない。バンカーが勝つか、プレイヤーが勝つか、その2択で自動的に勝負が決まる。日本の丁半博打のようなものだ。単純であるが故に、熱くなりやすい。場の流れを読む嗅覚が必要になる。大王製紙の井川会長が、会社の資金100億円超を溶かしてしまった、あのゲームである。

X氏は、人間のディーラーと向い合うテーブルではなく、機械式のバカラ台でプレイする。人間と向い合う方が雰囲気は楽しめるが、そのテーブルの場しか賭けるチャンスがない。機械式の場合、前方のステージ上にいる12名のディーラーが2テーブルずつ担当し、計24テーブルの罫線チャートがズラリと並んだモニター上に表示される。X氏は勝てる罫線が出現したテーブルを選び、数回見をしたあと、おもむろに賭けるのだ。

モノは試しで、僕も2万円を元手に、X氏のいう通りに賭けた。所用時間は約30分、賭けた回数は6回。結果は5勝1敗で、2万5000円余りが戻ってきた。もしも元手が200万円だったら、50万円超の勝ちとなる。やっていること自体は何も変わらない。いやはや、スゴいことではある。

それにしても、中国人とチャイナマネーのパワーには、とにかく圧倒される。BAT(Baidu、Alibaba、Tencent)に日本企業が敵わないのもよくわかる。あのアマゾンが中国市場から撤退というニュースが今日流れたが、何か妙に納得している自分が可笑しかった。(2019年4月19日/続く)

#お金について考える

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