ネット婚活マジック⑭初顔合わせとリアルな終わり方
会うことで始まってゆくことも、あるのだから。
4ヶ月間のメールのやりとりを経て、この3月にお相手と会うことになった。
早い段階で会いたいと思った私と、会うことを決めるまで4ヶ月を必要とした人と。
いざ、会うことになると。
二人の間に、時差を感じた。
早く会っていたら、どこかがズレている状況が変わっていたのだろうかと考える私は。
「もっと早く来れば(会っていれば)よかった」
と言った、その人との言葉を覚えないことにした。
会いたいという意思表示をしても、会わなかったのはその人なのだから。
私の恋情は、このとき既に終わっていたようだ。
終わっていたというよりは、このときで終わらせようとしていたはず。
サイトのプロフィール写真と、あまりにも違う顔をした、本人。
あたたかい人と想像をした自己紹介文とかけ離れた、本人。
友だちも、恋愛も、結婚も不要だと言い切った人。
何のために、出会いを求めるサイトに登録をしているのだろうといぶかしむしかなくなってゆく。
これが、ネットでの婚活なのか。
ネット婚活での出会いって、このようなものなのか。
会うことで、終わりを迎えてしまった。
それは、終わったとしてリアルの内なのだから。
終わったことだけを、覚えておこう。
何だか、わけが分からず。
何だか、とても疲れた。
男性でも女性でもないただそこにいるだけの<人>になりたいと思った瞬間、心が崩れた。
著者のりんれいさんにメッセージを送る
メッセージを送る
著者の方だけが読めます