続編2 パパが女(アリッサ)になったとき LA発LGBTトランスジェンダー家族日記

3年前にMTF、トランスジェンダーだとカミングアウトしたパートナーとの家族体験記の続編です。今回は母の日に思ったこと。

この店のデラックス天丼が好きなんです。午後も仕事で腹ペコだったので、娘をパクリ。あんぱんみたいに丸くて美味しそうな顔してるから。



次女からの手紙。10歳だけど、大人。

母の日でした。

 

誕生日とか、結婚記念日とかはどうでもよいのですが、母の日だけは「家族に盛大に祝ってほしい」、「感謝の気持ちを『これでもか、これでもか』ってめいっぱい形にしてほしい」、「尊い人のように扱ってほしい」という密かな願望というか欲望を抱いています。毎年ね。

 

だって、毎朝早起きして、真心込めて朝ご飯と弁当作って、子供たち送迎して、部屋掃除して、洗濯して、皿洗って、真心込めて晩ご飯作って(アリッサはビーガンだから毎晩2種類)、お風呂いれて、宿題手伝って、また皿洗いして、そんで娘たちが好きな習い事できるように汗水たらして、外で仕事してるんだもん。5月の第二日曜日の一日くらい、敬われたい。いけないかしら。

 

今年の母の日は朝から仕事でした。日曜日は早起きして、近所のジムで泳いで帰宅、朝ごはんを用意してから職場に向かうのが常。「プールで泳いで帰ってきたら、家族3人が待ち構えていて、わたしの大好きな激甘ドーナツとか、うまうまコーヒーとかで迎えられ、『いつもありがとう』ってハグとかしてもらえるかしら」「もらえるといいな」って期待に胸を膨らませて帰宅したけど、みんなまだ寝てた。しぶしぶみなの朝ご飯用意して、出勤時間になってもみんな起きてこないから、残念無念のいじけた気持ちいっぱいで家を出ました。もやもやが治まらなかったので、職場の駐車場から"I don't feel that I am appreciated by anybody for being a mother". (母の日なのにまったく感謝の気持ちが感じられられない)というメッセージをアリッサにテキストしました。

 

かっこわるー。45歳なのにいじけ虫。感謝の気持ちの押し売りセールスマン。

 


さてさて、いじけた気持ちで職場から帰ってきたわたしに、刺身と大好物のアンパンのランチが待ってました(アリッサが買いに走ったのだと思います、近所の「東京セントラル」に)。気持ちのこもったカードとプレゼントと一緒に。


次女からの手紙。たくさんの感謝の気持ちが書き記されてるのですが、1番心に響いたのは Its great you accepted Lyss for who she is”. (ありのままのアリッサを受け入れたことは素晴らしいことだよ)。



トランスジェンダーのこと、パパがアリッサになったときの気持ち、普段ふたりの娘たちはあまり口にしたがらなくて、「話したくないならそっとしておこう」ってわたしもあまり触れませんでした。


アリッサのこともわたしのこともしっかり目を開いて、冷静で優しい視線で見てたんだね。10歳の娘のほうが45歳の母ちゃんより、よっぽど大人。



アリッサに捨て台詞吐かなければよかった。いつもそう、早とちりして毒をまく。エゴを家族に押し付ける幼稚な自分を反省した母の日でした。母の日ってさ、お母さんが家族に感謝する日でもあるんですね。「ここにいてくれてありがとう」みたいな感じ?

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