続編3 パパが女(アリッサ)になったとき LA発LGBTトランスジェンダー家族日記
最近のアリッサ。かたちんばのメークしてるから、「左右の色が違うよ」って教えてあげたら「これがわたし流」なんだって。あーそーですか。よかった、よかった、かわいい、かわいい。
ドラマ「危ない刑事」の柴田恭平扮するユージの名言、「関係ないね」。みなさんはご存知かしら。覚えてらっしゃるかしら。恭様、かっこよかったですね。ショットガンのタカもセクシーだったけど、やっぱり恭さまが好きだった。あの頃、わたしは中学生でした。
恭様は余談。本題は、どうしようかな、書いちゃおうかな、やめとこかな。でも、やっぱり書く気満々、書いちゃおう。わたしね、今日ね、近所の公園でナンパされちゃいました。ふふ。
昼間の仕事を終えて、愛犬ルナを車に乗せて近所の公園へ。公園の芝生エリアを歩いてたら、後ろからお兄さんに英語で声をかけられました。「パーキングからあなたを見てました。犬と戯れるあなたの笑顔が素敵で惹かれました。今からわたしとランチに行きませんか?」。
清潔な感じの好青年。
結婚詐欺師かもしれない。シリアルキラーかもしれない。通りかかった女性に誰かれかまわず、次々声をかけてるのかもしれない。
関係ないね。
「モテたことない女はすぐ自慢したがる」「そんなナンパ、日常茶飯事」と、人は笑うかもしれない。
関係ないね。
へたれなわたしは「今から子供の学校にボランティアに行くからランチはご一緒できません。誘ってくださり、本当に感謝します。ありがとうございます」と、バカ丁寧にお礼を言って、大慌てでその場を立ち去ったけど、本当はさ、もう有頂天。うれしいよ、この年になってさ、若い男性から声をかけられるなんて。
アホ丸出しでうれしがって、かっこわるいけど、関係ないね。
お兄さんありがとう。あなたのおかげで人生が一瞬にしてバラ色にかわりました。なんかね、この好青年にもらったハッピーエネルギーを糧にして、あと3ヶ月くらい、元気に生きていけそうです。人生捨てたもんじゃない。このお兄さん、天の上の人が送ってくれた天使様かもしれません。
「いろいろあっても、アリッサが我がままし放題でも、毎日ワクワク感を忘れず、楽しく生きてきなさい」というメッセージを頂戴した気がしました。
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