【My Story】第二話 中学生〜高校生時代「変化・変容とブレイクスルー」

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幸い大事にはいたりませんでしたが、スポーツのリスクを肌で感じた瞬間でした。

そのことがきっかけとなり、どことなく後ろめたさを感じるようにサッカーへの興味が急激に薄れていきました。


バンドとの出会い、覚醒

そのような経緯で、なんとなく先行き不安な状態で入学した高校でしたが、
待っていたのは、軽音楽・バンド音楽との出会いでした。


部活動の紹介の際、各部活が簡単な紹介をしている中、軽音楽部は、体育館の壇上のステージでパフォーマンスをしていました。

その時のパフォーマンスは衝撃的で、女性のバンドだったのですが、

圧倒的なボーカルと、バンドサウンドに一発でノックアウト
されてしまいました。


衝撃を受ける、という言葉はこういうことを言うのだと、今になっても思います。


バンドに興味を持った僕は、サッカーへの興味は一気に薄れ、
軽音楽部に入部することになります。



中学時代の軽音楽部の知り合い、新しく知り合ったメンバー5人でバンド活動が始まりました。

当初は、男性4人、女性1人のバンドだったのですが、
途中でメンバーの脱退や加入があり、最終的には男性2人、女性3人の男女混合バンドになっていきました。



とにかく音を合わせることが楽しくて仕方がなく、
最初は拙かったギターとボーカルでしたが、

YAMAHA主催のコンテストの楽器店大会で、奨励賞を獲得するレベルにはなりました。

音楽も本当に好きだったのですが、技術や表現力を考えると、
上には上がいて、プロとして生きていく覚悟を持てず、進路も曖昧なままでした。



3年間、バンドとアルバイト、恋愛にエネルギーを注いだ結果、
学力は著しく低下し、テストはいつも赤点。

しまいには、数学はついに0点と取るまでに落ち込みます。


急に高学歴を目指すようになる


当時1年以上付き合っていた他校の彼女がいたのですが、
その女性は、努力家で、非常に勉強のできる女性でした。また、音楽の才能にも溢れ、バリバリのロックを叩くドラマーでした。

彼女との別れは、僕にとって大きな転換点となりました。

きっかけは、僕自身の一方的な理由だったのですが、一つの歴史が終わり、バンド活動も3年生の秋で終わり。


世界から色がなくなってしまったように、世界が色あせていくようでした。

周囲は着実に努力をしていたり、自分の道に向き合っていましたが、一方の僕はただ楽しいことに夢中になるのみ。


周囲とのギャップを、高校卒業半年前に気づき、特に目的もなく、大学受験を目指すようになります。


潜在的に持っていた、父親を超えたい。という願望、何かにもう一度夢中になる感覚を得たくて、
当時の偏差値は30台にもかかわらず、早稲田大学や、明治大学を目指すようになります。


しかし、そんな簡単に学力が上がるわけもなく、全ての志望校に不合格となり、浪人生活へと進んでいくのでした。



つづく。



Witten by Naoya Ichida



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