スタートライン 28

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 あなたはセンスがありますか?それともダサいですか?そのどちらでもないですか?どれか考えた事ありますか? 
 僕は自分がダサいと認めている。だから店のインスタ投稿をスタッフに任せている。だが、正確にはスタッフから僕の投稿はセンスがないから禁止ですと言われたのが真相である。ユイに笑顔でそう言われたけど、あっさりと僕はその事実を認めた。反論もしていない。そこでの反論は何もプラスではない。認めてしまって権限を与えた方が良いに決まっている。何度か投稿している時に、ウスウス感じてもいた。海は大好きだし、写真を撮るのも好きだが、自分よりインスタ投稿に適している人が店にいるのだ。そこで我を通すという道は僕にはない。自分が投稿しなくなってからお客様のインスタ投稿への満足度が向上したのも素直に喜んだ。
 確かに、自分がしてきた投稿とそのクオリティは雲泥の差だ。まさしく、適材適所。我なんて出さず、適している人にどんどんこうやって任せた方が店にとってどれたけプラスかわかっている。
 基本、インスタはユイとかず、店のブログはかずという感じて役割が分担されている。

 掲げるこの夢と目標は一人では叶わない。スタッフがいないと不可能だ。今のスタッフ、お客様と、ずっとずっと繋がっていたい。大切な存在。大きすぎる存在。一度きりの人生で、こう言える人たちと出会えたことにすごく感謝をしている。大切にしたい。ずっと、みんなで同じ楽しい時間をたくさん共有して、一緒に生きたい。

自分は完璧な人間ではない。欠点がある不完全な生き物だ。欠点は克服したいし、補うよう努力しているが、苦手な事は沢山ある。子供の頃からなので自覚しているが、苦手な事だらけだ。
 スタッフのユイに、僕のダメな所ってどこかな?と聞いたら、笑顔で言われたのが
「ミルフィーユを食べたらたくさんこぼしてしまう、すぐつまずく、ご飯たべるの急ぎすぎてのどつまらせてごほごほしている、忘れ物はげしい、机のまわり汚い、チェックし忘れ多い」だ。きっとまだまだあるはず。そう、ポンコツだ。だからこそ、僕もみんなの苦手な所より得意な面を肯定していたい。学生時代、散々教師に苦手な部分を否定され続けてきたが、嫌な記憶しかない。それはここで終わりにしなければならない。
 仕事なんてこの世の中に腐る程ある。ここより条件のいい所はあるし、わざわざここで働く必要なんてない。だから今ここを選んで働いてくれているスタッフに感謝をしなければならない。そして、働いてよかったと思ってもらうように全力で取り組む義務が自分にはある。「ありがとう」という言葉も大事だが、雇用条件の好転など具体的な形として感謝の気持ちを伝え続けていきたい。

 過去を振り返ると、反省すべき点が多い。もっとやりようがあったのでは?と自分の行動と発言を追及したり、至らなさを認める時間がよくある。わからなかった、ガムシャラだったなんてこっちの言い訳にしかない。あまり落ち込んだりしないタイプだが、こういう所は落ち込むべきだと思っている。そうしないと成長なんて無理であるし、反省をする責任があると考えている。

 ふと、どうして生きているのだろう?と思う時がある。けど、これって普通だ。落ち込む時もあるし、シンドイなーと思う時もある。けど、これでいい。それこそが人間だろう。生きる事に疑問を持った人がいてもいい。悩みやシンドイ経験がある方が人の痛みがわかると思うから僕は好きだ。
 歌はいい。心を癒してくれるし、勇気をくれるし、自分を肯定してくれる。最低限生きる上では必要ないかもしれないが、多くの人にとって欠かせないものになっている。そんなモノがなぜあるかというと、なくてもイイけど、必要なんだと思う。そんなモノがあると、人は強くなれる。
 僕は、それが海だ。

 学生時代、勉強もせず、部活もせず、遊びも適当で、ただ毎日をダラダラ過ごしていた。楽しかったけど、何か満たされなかった。何にもはまっていなかったからかな。後悔はしていない。そのダラダラした時代があるから、今がある。前を向いて、今この手にあるモノで生きると決めている。

 沢山のお客様が来ていただけて嬉しい。幸せだ。恵まれている。もっと、もっと応えたい。前を向く。上を向く。この感謝の気持ちは忘れてはいけない。じゃないと、起業した意味がない。何のために生きる?何のために働く?答えはでている。何が幸せ?答えは出ている。自分事の人生を生きる。

 今日は数年後も楽しかった思い出として言える日だっただろうか。今日はどんな日だ。いつも楽しいは難しい。だからこそ、シンドイ日であったら、今日は今日として、明日はどんな日にしよう?と明日に希望を持ちたい。明日はきっといい日になると思う。明日はきっといい日にしたい。

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