20歳目前の愛猫の死、理想的に見送れた話 ~看取りのプロが自分のペットとどう向き合ったのか~中編
ミーシャには、感謝しかない。
2018年8月17日:日記より
ここの所、急速に出来ないことが増えてきた。
爪とぎ、身体を舐めること、ドライフードを食べる(硬くて無理)こと、トイレでの排泄が出来なくなった。
立っている時はユラユラと揺れる。
歩く時はヨレヨレで、良く転ぶ。
横になるのにも、時間がかかる。
食べるときも、寝た状態で。
大は、いきめず出産のような体制で。そして下痢が頻回で、家中汚れ、ミーシャもまみれる。
目ヤニつけっぱなし。
食べると口のまわりが汚れ、排泄後はお尻も足も汚れ、要介護状態。
その割には食欲だけはあるので嬉しいが、好きなものだと、早く食べたすぎて私の手を噛む。若いころより激しい・笑。
そんな状態なので、毎日生きていること、呼吸していることがありがたくて、1日に何度も呼吸していることを確認しては喜んでいる。
今も、ゆっくり呼吸している。身体の動きを見て安心する夜。
好きなだけ生きてね。
2018年8月18日:日記より
毎日ベランダに干されるミーシャ専用クッション。
このクッションがお気に入りで、汚れても汚れてもこのクッションしか使わない。
他のクッションを準備しても使わない。
そんなにお気に入りなのに、なぜかこのクッションの上で大をする。(なぜだ!!!)
普通の大なら良いのだけど、下痢だから大変。
なぜだ?いくら考えてもわからないけど、汚れる度に洗って干す。
最近、クッションの定位置はベランダか?というくらい(笑)
色んなことが出来なくなって、力も、聴覚も、視力も、触覚も、嗅覚も弱くなっている。
すると、色んな新しいミーシャに出会える。面白い行動ばかり。
子供のおねしょの処理をするお母さんの気分。
夏で毎日天気が良くて良かった。
2019年8月19日:日記より
下痢の調整は難しい‼
整腸剤を指示通り1日2回内服させると、普通の硬さになるけれど。
ミーシャには硬すぎて、産みの苦しみを味わう。
いつものスタイルでは力尽き、横になってお産スタイルで出す。
整腸剤を止めると、再び下痢をする。
2日に1回内服でも効かず、今は1日1回を試し中。
毎日排便日記をつけて分析。下痢で体力消耗、栄養が奪われる。
身体が汚れて、シャワーすることでストレスと体力消耗するけれど、するっと力まずに楽に出せる。
だけど私は、ミーシャとクッションと部屋の掃除が大変。
便が硬くなると、産みの苦しみを味わい、体力消耗。
出なくなって摘便や浣腸になってもミーシャが辛い。
だけど、栄養が奪われることはないし、ミーシャの身体も部屋も汚れない。
どんな硬さにすることがミーシャの心身にとって良いのか、試行錯誤中。
そうこうしているうちに、10日でまた体重が100g減って1. 6㎏(元気な頃の3分の1近い)になってしまった。
早く良い加減を見つけたい。
ミーシャ専任看護師、頑張ってます。
ほんと、人間の看護と同じ。毎日食事、飲水、排泄などチェックしながらのお世話。
身体拭いたり、お尻洗ったり、顔や口まわり拭いたり、食事作ったり、ブラッシングしたり、マッサージしたり、ほんと人間と同じだわ。
そして今日も可愛い。
2019年8月20日:日記より
今日は、良く眠るミーシャちゃん。
最近、良く眠る日とあまり寝ない日がある。
今日は、良く眠る日のようだ。
リラックスしてるわ~、と写真を撮ろうとしたら起きてカメラ目線❤
カメラ好きなのよね❤
2019年8月28日:日記より
最期の最期まで、ミーシャを愛し続ける❤
沢山出来ないことが増えてきて介護が必要だけど、生きようというエネルギーに満ち溢れてるミーシャちゃん。
20年近く共に過ごしてきた中で初めて見せる姿。
生きる為に「食べたい‼」というギラギラ感は凄い‼
だから、私もそれに応えたい。
ミーシャの「生きたい」が続く限り、最期まで愛し続けると決めたから。
生きて欲しいとか、こうなって欲しいとかではなく。
ミーシャのしたいを支える。
ミーシャが「生ききった‼」というなら、それをも愛する。
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