20歳目前の愛猫の死、理想的に見送れた話 ~看取りのプロが自分のペットとどう向き合ったのか~中編
生命エネルギーを得るには、生命エネルギー高いものを食べるに限る。
タラを煮て、そのエキスをスープで。
ミーシャのお気に入り❤
2018年9月:寝たきりになる
寝たきりになる前夜。
私はミーシャを撫でながら
「あー、ずっとミーシャに寄りかかっていたのは私だったなー。でも、もう私1人で立てるようになったな」
とふと気づいて、感謝を伝えた。
私:「ミーシャ、今まで本当にありがとうねー。ずっと20年近く一緒にいてくれて本当にありがとうねー。ミーシャのおかげで沢山救われたよ。一緒に生きてきて本当に楽しかったし、良かったよ。もう感謝しかないよ。ありがとうねー。」
ミーシャ:「ゴロゴロ・・・・」
私:「色々心配かけたね。もう私は大丈夫だよー。1人で生きていけるよー。ありがとう」
本当に心の底からの感謝を口に出していた。
口に出した後、「あ!!やばいかも!!ミーシャが安心して旅立ってしまうかもしれない!!」と思ったけど、もう言ってしまったので遅かった。
それに、本当は身体がしんどくて早く旅立ちたいと思ってるのに私のせいで出来ないのならば、悲しいけれどお別れをしようと腹を括った。
そして翌日の朝方、クッションから下りてパタパタとフローリングを歩く音が聞こえたけれど、音が止まった。
寝ぼけていた私は、そのまま寝てしまった。
そして朝起きたら、昨日床で止まったのと同じ場所にミーシャがいた。
???何が起きた?
ご飯を食べた様子はないし、トイレもしていない。
あり得ないことだった。
おそるおそるミーシャを抱きかかえると、足に全く力が入らず歩けなくなっていた。
朝までの数時間、ミーシャは突然動けなくなって怖い思いをしたに違いない。
そのまま私の胸の上に乗せて抱きしめた。
抱っこが何よりも嫌いなミーシャが、大人しく抱きしめられている。
何なら、顔を自ら私の胸にうずめてきた。(可愛すぎて、嬉しすぎて悶絶する私♡)
それほど怖かったということだろう。
30分ほど抱きしめていたら、ミーシャは落ち着いたのか、飽きて来たのか嫌がり出した。
寝たきりになったミーシャ。
ここから完全介護が始まった。
私の感謝を全力で伝える時間が始まったのだった。
昨日の言葉が現実味を帯びてしまった・・・けれど、とにかく今は生きているのだから、その時間を大事にしようと思った。
後編へ続く
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