節電率90%の世界へようこそ 1.4.2 再生可能エネルギー、新エネルギー、地球に最も優しいエネルギー

前話: 節電率90%の世界へようこそ 1.4.1.2 石炭、石油、原子力(2)、新エネルギー

石炭・石油など、いずれ枯渇する化石燃料に対して、太陽、風力、波力、水力、バイオマス(生物エネルギー)など、地球の自然環境そのものの中で、繰り返し生起している現象の中から得られるエネルギーのことを総称して再生可能エネルギー(renewable energy)と呼びます。無限に近いエネルギーですが、経済性のあるものは少ないと言われています。しかし、地球温暖化防止などからあらためて注目されています。また、炭酸ガスを排出しない原子力に代替するエネルギーとしても期待されていますが、経済性に加え、大規模の供給がは困難である点が欠点とされています。

この再生可能エネルギーは地球に優しいエネルギー(earth friendly energy)とも言えます。1992年6月、ブラジルのリオデジャネイロで国連環境開発会議(地球サミット)が開かれ、地球規模での環境問題解決のための対応策が、依然あいまいな部分を残しながら条約化する方向で決まりました。エネルギーに関連しては、地球温暖化ガス(炭酸ガス等)を2000年までに1990年水準に排出量を戻すというものでした。ただし、これは欧米、日本などの先進諸国に対して求められているもので、経済移行過程国(旧ソ連、東欧)、発展途上国については条約を批准したとしても、先進諸国からの資金、技術援助に対応して行えばよいとされています。酸性雨の原因となる硫黄酸化物、窒素酸化物の元となる硫黄分や窒素分、地球温暖化の主原因とされる炭酸ガスの元となる炭素分を含有する化石燃料(石炭、石油、天然ガス等)に代わりうるエネルギー、すなわち“地球に優しいエネルギー”に対する期待が高まってきています。原子力もそういった意味では、化石燃料に代わりうるエネルギーですが、核による環境破壊の恐れもあるということで、地球に優しいエネルギーには入っていません。典型的なものが太陽エネルギーや風力エネルギーなどの再生可能エネルギー、自然エネルギーですが、経済性の点から化石燃料に大量に代替しうるものではないのが難点です。エネルギー源ではないが、エネルギーの利用を節約したり、効率的に行うことによってエネルギーの消費そのものを減らす省エネルギーが最も地球に優しいエネルギーとして位置付けられています。化石燃料でも、天然ガスは相対的に(石炭や石油に比べて)クリーンであるということで天然ガスへのシフトも今後いっそう拍車がかかるでしょう。


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