自分の人生を生きるということ

3 / 3 ページ

血だらけのシャツで帰ってきた僕を見て
すごく心配そうな顔をしていた。

「やっちゃったな・・・」

翌朝起きた僕は、めちゃくちゃ後悔していた。
そして、スマホを会社に忘れたことに気づき
休日だったが会社へ向かった。

「はぁ…」
とぼとぼ歩きながら会社に入ると、
そこにはなんと社長がいた。

涙を浮かべながら全力で謝ったことを
今でも覚えている。

「気にしなくていいよ」
まったく怒らず許してくれた社長には
ほんとうに頭が上がらない。

「こんな事件を起こしてしまったし、
 もっともっと頑張って挽回しなきゃ」
帰るころにはそう思い始めていた。

そしてその日の夜、
会社の先輩とご飯に行った。

あんなことがあった翌日だしやめとく?
と言ってもらったが、
謝らなければという思いもあり、行くことにした。

やってしまったことに対する後悔とか、
これまでのもやもやとか、
いろいろ号泣しながら話した。

先輩は何も言わずに
じっと聞いてくれたあと、こう言った。

「本当にこのままでいいの?」

この一言で、僕はハッとした。

今まで目を背けてきた自分の迷いが
ぐわーっと押し寄せてくる。

「ちょっと時間をおいて考えます」
僕はそう言い、群馬へ帰った。

帰ったはいいものの、
どうしていいかわからない。
でも、誰かに相談したい。

そう思った僕は、群馬でお世話になっていた
経営者の方に相談しにいくことにした。

その方とは、飲み会就活で知り合い、
その後も定期的にお会いして
いろんな相談をさせてもらっていた。
会社にも何度か誘っていただいていたが、
東京で頑張ると決めていた自分はお断りをしてきた。

「なんて話せばいいんだろう…」

こんなことを思いながらも、
社長にヘッドバッドしてしまったこととか、
ドキドキしながら全てを包み隠さず話した。

全てをお話ししたあと、
返ってきたのはたった一言だった。

「うちに来ればいいじゃん」

「えっ?」
あまりに一瞬のできごとだったので
言葉を失ったが、少しして聞いた。

「でも、いいんですか?
 こんなことしでかしたやつだし、
 選考とかも受けてないし…」

「そんなのいいよw
 何回も会ってるんだから、
 どんなやつかはちゃんと知ってる」

こうして、僕は今の会社に入社する。
今の会社では人にも恵まれ、楽しく働いている。

でも一方で、自分の経験を伝えることで
人生がより良くなる人もきっといるんじゃないか
という思いもある。

僕がもっとも痛感したこと、伝えたいことは、

「自分の人生とちゃんと向き合わない限り
 自分の人生を歩み始めることはできない」

ということ。

他人の人生を生きているから、
幸せに生きられない人があまりにも多い。

一般的にいいと言われている会社に入って、
何となく働いて、何となく歳をとっていく。
それが世の中の「普通」だから
そこに対して疑いを持つ機会もない。

それを僕は就活やインターンで痛感したし、
周りの人の話を聞いて感じることもあるし、
働いていて感じることもある。

そして、今の就活はそれが顕著に出ると思っている。
とりあえず勉強や部活をがんばってきて、
とりあえず大学に入って、遊びまくって、
3年生になったらいきなり就活が始まる。

そんなんで、いい選択ができるわけがない。
事実、僕が最も反省していることだ。
もっと早くからちゃんと考えて、
行動しておくべきだったと。

もちろん、正解なんてわからないけど、
早くからちゃんと考えて動いた分、
失敗は減らせるんじゃないかと思う。

だから、今は大学生に対して
いろいろと教えていきたいと思っているし、
今後は大学生に限らずやっていきたいとも思っている。

それが僕の「ライフワーク」だと思っているから。

そのためにも、まずは自分がもっと成長しなきゃ!
という思いで、今はメンターに弟子入りして
人としての在り方や、ビジネスを学んでいる。


そこでステキな仲間もできた。
やっと、自分の人生を歩み始めている。

がんばっていこう。
僕の人生は、まだ始まったばかりだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
僕の人生を変えたメンターの物語はこちら
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

著者の亮 佐藤さんに人生相談を申込む

著者の亮 佐藤さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。