【3年ぶり】勘当された祖母に会いに行ったら喜ばれた話

3年ぶりに祖母(90歳)に会いに行きました!

この3年間、一切連絡を取っていませんでした。
母から、
「おばあちゃんは、『玲奈のことはもう切った』と言ってたよ」「玲奈について何にも聞かれないから、どんな仕事をしてるかすら言ってない」
という言葉を聞いてました。

私と祖母の間に何があったのか?

決定的な出来事があって、というわけではありませんが、特に成人してからは会うたびに修羅場でした。もはや「葬式も行かないで済まそう」と思っていました。この3年間、実家や地元にも顔を出していませんでした。まるきり離れた大阪にいたのです。

地元に帰ったきっかけ3つ

1.力を借りたい
恋人(海外との遠距離恋愛)の国に住むという目標があり、力を貸してほしいと親に頼みに行きました。
2.上司からの言葉
私の職場に、なぜか地元から派遣された上司が来まして、ずいぶん良くしてもらいました。その上司が父と同年代で「地元に顔出しなよ~生きてるうちだよ~」と繰り返し言われて、何となく気持ちが動きました。
3.たまたま時間ができた
新しい仕事への移行期間でヒマだったので。今までの仕事は365日営業だったので、ぽっかり日にちが空いたのは久々でした。

祖母に会いに行ったきっかけ

久々実家を訪れたら、何だか雰囲気がうんとマシになっていたので、まるで普通の家庭のようにリラックスして過ごしました。
(↑大学時代、頭がおかしくなって塗ったトイレ↑)
両親には食事を用意してもらったり、地元を車で乗せてもらったり、経済的に困窮している私に色々良くしてもらいました。
その最終日に父が、祖母に会いに行ってほしいと言ってきたので、これだけ良くしてもらったから嫌な思いをするかもだけど訪れようと思いました。(しばらく離れたことで「嫌な思いをしたら、また距離をおけばいい」と分かっていました。祖母自身もそうでしょうし)
実家にあった私のものは、ほぼ処分済みだったのですが、油絵を描く木のパレット(新品)がありました。
(↑パレットとは、このように絵の具を載せる、木の板です。イラストはpixabayのmaciej326さん↑)
私自身もう油絵を描かなくなったので、本当は恋人にあげようと思っていたのですが、祖母に会いに行くなら祖母にあげようと思いつき(もちろん修羅場になって渡さずに帰る可能性も考慮しつつ)、持って行きました。

実際に会った様子

会ってすぐ、愚痴を言われると思っていましたが、驚くぐらい喜ばれました。私のタトゥー見たりとか仕事とか色々聞いても、全く愚痴は言われなかった(祖母は本当はタトゥーが好きだと思います)。「玲奈が来るんだったら美味しいものを食べに行かなきゃ」と言っていましたが食後だったので、道の駅に買い物に行きました。
それと90歳だから相当ヨボヨボになってるかと思ってましたが、外見が全然年とってなくてビックリしました…ちょっとスマートになったかな?くらいでした。白髪染め、自分でやってるらしいけど、すごい上手だったし…。むしろ表情だけで言えば前より明るいんじゃないでしょうか?
1.5%くらいボケたかなとも感じました。だからこそ柔らかい対応だった?ような気がします。とはいえ「まだ認知症じゃないとは思うんだよね、たぶん」と本人は言っていましたし、スマホもタブレットも使っていました。
(↑展覧会用の額縁を選んでいる祖母↑)

プレゼントが良かったらしい

そして油絵用のパレットを渡したときの喜びようが半端じゃなかったです。祖母は亡き祖父のすさまじい介護期間を除いては、油絵をずっと描いてるのです。地域の展覧会にずっと出展しています。
どうしてそこまで喜ぶのか謎だったのですが、祖母の油絵活動に他の孫は関心ないらしい。通い始めた老人センター的な場所の油絵の先生と、今描いてる絵について意見が全然合わないのだが、先生に勝手に好みの色を加えられてしまって、普段はそんなことしてこない先生だから、自分の描きたいように描いていいのか葛藤があると(実際、先生のアイディアで構図や色を中途半端に変えた、ヘンな絵になってました)。
そんなときに私が久々やってきて、油絵の道具を持ってきたから本当に嬉しかったそうです(必要なタイミングだったっぽい)。私は祖母の影響で油絵が好きになり、美大の油絵専攻を出ているので、先生の意見も分かりつつ祖母の意見も分かりました。私はもう油絵を全然やらないけど、勉強して良かったなと初めて思いました。
祖母は自分のイメージを写真で撮っていたので、それを観ながら話を聞きました。母の運転で出かけた帰りに、実際にモチーフとなった建物を見て、私がデザインの基礎知識があるため違う角度の意見を口にして、
「ああこれは先生の言うこと聞かないで描いちゃいなよ、それでヘンだったら先生に合わせて直したらいいよ」
「やっぱりおばあちゃんもそう思ってた、そうだね」
という話になったのでした。

祖母に会った感想

私と祖母は、かなり感性が似ているのであまり近くにいるとうまく行かなかったのだと思います。お互いにずけずけ言うタイプなので、孫と祖母なのにいつも喧嘩ばかりしていました(人体の限界まで大きな声を出す、本気の喧嘩)。
それと、しょっちゅう会いに行っていたのでしばらく離れたことが良かったんだと思います。そういえば最後に会った頃も、祖母が私の何かについてああだこうだ悪口ばかり言ってくるものだから、祖母の油絵作品が最近どれだけ下手でひどいか、私に言ってくるくらいなら自分のセンスを磨け、というキレ言葉を投げかけたのを覚えています。
実際その後に、祖母の絵が上手になったとか、近所の人が買ってくれたとか、母から伝え聞きました。実際に上達している最近の作品を見せてもらいました。
(↑祖母に買ってもらった栗と蕎麦粉↑)
また、私が離れていた間に母(嫁)と祖母の仲がすごく良くなっていました。私が子供の頃はひどい関係だったのですが。
時間が解決してくれた部分が沢山ありました。会いに行って良かったし、また行こうと思います。それまでに死んでしまっても後悔ないな、と思いました。

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