インターネット黎明期に自動車を個人輸入

1991年にワーゲンを買った。
こんな感じのやつ。
もっと旧いのが欲しくなって、
1994年にKarmann GHIAに乗り換えた。
これはそのもの。
そんなある日友人が911を買った、というので納車を見に行った。
彼が買ったのは'67 911S。これがどんな車かは、興味がある人は調べて欲しい。
この車を見て、聞いて、嗅いで、911が欲しくなった。
ほどなくしてネットニュースrec.autos.foesaleで1965年式の911が売りに出て
いることを友人から知らされる。売主はカナダのトロントの人。価格は
$10,000 OBOということだった。オークションなんてシステムは存在しないし、
Webだって出始めだった時代だ。
筑紫さんがインターネットのことを「インタ」なんて呼んでる時代だぜ。
当時、超円高で1$=80円だった。$12,600でオファーしたら、落札してた。
オレも相手も会社のアドレスでしばらく文通してた。
(時効だよな?w)
アルファロメオを個人輸入した友人のアドバイスで、コンテナで送ってもらった。
トロントからバンクーバーまでは貨車、バンクーバーから横浜までは船だった。
コンテナに入れるにはガソリンを全部抜かないといけない、とか保険をかけない
といけない、とか、輸入時の税金の算出根拠となるINVOICEの準備とか、それは
それは、雑多で楽しい経験をした。
果たして、船が着いたというお知らせがあり、本牧埠頭へ車を取りにいった。
当然、走って乗って帰る気まんまんで、自賠責も加入して仮ナンバーを持って
いった。
本牧の通関事務所では、親切に教えてもらって書類を作成し、コンテナヤードへ。
海運業者のオフィスへ行ったら、「それではここにヘッドをつけてください」と
言われた。
ヘッド?
オレのアタマをそこの地面にこすりつけても何か起こる気はしない。
よく説明を聞いたら、コンテナ車のあたまでここに来いってことだった。
持ってきてないからw
とりあえず歩いていって、コンテナさばいているオヤジさんへ正直に事情を話し、
ここでコンテナを開けて乗って帰りたいと懇願した。袖の下(ry
コンテナの蓋があいた。そこに画像ファイルの保存されたフロッピーディスクが
入ってたらどうしよう?という不安は払拭され、実際の車が入っていた。
想像してたより、だいぶ錆びてたけどねw
かくして、本牧埠頭でこの車は日本での第一歩を踏んだ。
そのあと、ガソリンを入れ、当時住んでいた川崎まで無事自走で帰った。
車検取得に際しては、数年前に亡くなった「ポルシェの神様」に整備を
して頂くなど幸運がかさなり、日本上陸後数ヶ月で日本の車検を取得。
リンク先にある動画の取材に間に合った、というカタチ。
本当に詐欺でなくてよかったし、この車はオレの人生を大きく変えた車だった。
1995年11月放送のNEWS23です。

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