腕にタトゥーのある私が温泉旅館でリゾバしてみた

(↑晴れて気持ちのよい到着日でした↑)
皆さん、こんにちは。読んで頂き、ありがとうございます。
私はタトゥーが好きで、いちばん目立つところでは腕から肘にかけてタトゥーが入っています。そんな私が、リゾートバイト(リゾート地でのホテル等住み込みアルバイト)に挑戦した話です。

1.大手のリゾートバイト会社に応募、落選

私は今転職期間中で、次の仕事が決まりました。その仕事は住み込みなので、1人暮らしの部屋を引き払い、実家に戻ったものの、会社側の都合で就業までに日にちが空きました。田舎にある実家から通える範囲の仕事は、どれも通勤時間がかかります。ですので、住み込みのリゾートバイトをしてみようと思いました。
(↑鬼怒川温泉駅には、こんな提灯があります↑)
まず、有名な大手のリゾートバイト派遣会社に連絡すると、就業場所を決める電話を円滑に行うため、事前にホームページからプロフィールを入力してほしいとのこと、名前や前職など答える項目にはタトゥーの有無もありました。別に隠すことじゃないので、「あります」と入力したところ、こんな電話がかかってきました。
担当者「タトゥーがあるかたには、ナイトジョブしかご紹介できません」
私「ナイトジョブって具体的に何ですか?」
担当者「〇〇県にある離島のスナックです」
私「(遠いな…水商売するような服も持ってないし、そもそもメイク道具すら持ってないから無理だ)。えーと、例えばホテルで働くとして、お客さんと一緒の大浴場に入るつもりはありません。寮のお風呂で構いません」
担当者「それでも、共同のお風呂ということにはなりますので…すみません申し訳ございません」
ということで大手リゾートバイト派遣会社への応募は落ちたのでした。といってもその会社が沢山ネット上で広告を打っているおかげで、リゾバ楽しそうだから1度は挑戦しようと思っていたので何も恨みはありません!

2.とあるリゾートバイト派遣会社が拾ってくれた

(↑駅周辺にはホテルが沢山あります↑)
仕事の探し方を変えました。「(地域名) 短期 住み込み」でインターネットから検索、気に入った仕事を見つけて、その派遣会社に連絡を取ってみました。すると人間味のある快活で丁寧な電話を頂きました。特にタトゥーの有無は聞かれませんでした。私としては「なるべく服装の決まりがない裏方の仕事、お客さんと別のお風呂に入れる職場」という条件を出しました。すぐに仕事が決まりました。最終日まで出勤したら就業場所までの交通費を出してくれると言われ、交通ルートまでメールしてくださり、翌朝出発しました。

3.洗い場の仕事では袖をまくる許可が出た

(↑この地味な色合いのプレハブ倉庫、パチンコ店なのですよ‼営業中というのぼりが立っています。観光地の色合いと合わせているのでしょうか↑)
人気な温泉地である鬼怒川エリアにて、温泉旅館での就業が始まりました。電車を乗り継いでやってきましたが、山は緑深く、美しい場所です。派遣会社に「長袖の上着を着るんですよね?」と電話で聞いて「ハイそうです~」と返事をもらったものの、現場に着いてみると、私の担当は洗い場で、高温の蒸気で食器を洗う食洗器を使用する、ホッカホカの半袖の仕事でした…‼
(↑写真がボケボケですみません、朝もや深く美しいです↑)
それが出勤前日に分かったため、寮の近くにある生活用品のそろう商店にてくてく歩いて医療用サポーターを購入しました。タトゥーの範囲が広く、全部は隠れないのですが、ないよりはましだろうと思いました。事前にラッシュガード(サーフィンする人が腕を隠す、化学繊維でできたピタッとした長袖みたいなもの)を買っておくこともできましたが、私はかぶれやすいので化学繊維は絶対に無理ですから、結果的に綿のサポーターというところに落ち着きました。
サポーターをしたまま1日目を終え、就業2日目、洗い場にて副料理長が声をかけてくれました。
副料理長「細貝さんさぁ、そのサポーター邪魔でしょ、それタトゥーでしょ?!」
私「あ、見えてました?!(タトゥーの話題になったときの鉄板、なるべく明るく返事を返す)」
副料理長「洗い桶に腕つっこめないでしょ、洗い場でサポーター外してていいから。偉い感じの人が来たときだけ、つけといて‼今の時代タトゥーがどうとか、ハッ‼」
その一声で、サポーターを外して作業できるようになりました。
この温泉旅館は、基本的に小学校の修学旅行生とか日本人のお客様ばかりで、タトゥーどころか、個性的な服装のお客様すらすれ違わない、超ふつうの感じの客層です。家電のコマーシャルに出てきて、有名芸能人に家電の良さを紹介されている一家みたいな感じです。正面玄関や、館内案内にも「ファッションタトゥーも含め、刺青のあるお客様の出入りは禁止しております。見かけたらお声がけください」とか書いてあるほどです。だからどうしようかと思っていたのですが、安心しました。
また、洗い場から調理場をウロウロしていたら、大きなお子さんのいる調理場の女性スタッフから話しかけられました。
スタッフ「そのタトゥー、日本で入れたの?」
私「大阪で入れました」
スタッフ「日本で入れたにしては、色が薄いと思って」
私「いま日焼けしてるから、そう見えるのかも!?」
スタッフ「あぁ~なるほどねぇ~」
という会話もありました‼‼
大きなホテルや旅館では、メインの調理場・洗い場は、レストランや宴会場とは全く違う階にあります。私の担当は、基本的にお客様の前に出ることは、ほぼありません。また、私にタトゥー出したまま働いて良いと許可してくれた副料理長は、初日に私がどんな人なのか喋ってある程度知ってました(私が、副料理長を派遣アルバイトだと勘違いしてベーラベラ喋っていましたので…)。私が海外の人との交流をずっとしてきていることからも、暴力や威嚇のためのタトゥーではないと分かっている感じがあったと思います。
私の外見(スッピンとショートヘア、かつ長身でがたいが良く、すごくバレー部っぽい)や、明るく振舞おうとしていることも、健やかな影響を与えてるとは思います。とはいえこのように、まるで欧米の映画の洗い場のようにタトゥーが見えたまま皿洗いしているのは自由な気持ちになるなぁと思いました。
(↑またもや写真がボケボケですみません…右腕の肘に着用しているのがサポーターです↑)
私は大阪在住時、たくさんの銭湯に行きましたが、タトゥーを咎められたことはありませんでした。おばあちゃんが話しかけてくれるときも、ありました。大阪市内にはたくさんの外国人がいて、タトゥーは見慣れたものでした。タトゥーは威嚇という意味で取られることもあるんだよとカナダ人の彼氏に話すと、笑われてしまうこともありました。私の親は相当反対していましたが、あるとき、成田空港の近くにあるタトゥーOKの大人向け温泉に一緒に出かけたりと、時間をかけて、以前より慣れてきたようです。
文化や地域によってタトゥーに対する見方は異なりますが、私はここの温泉旅館の上司にタトゥー見えたまま皿洗って良いよと言われたことを一生いい体験として覚えていくだろうと思いました。

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