ウガンダツアー② 元子ども兵について考える

【子ども兵の問題】

子ども兵とはあらゆる軍隊に所属する18歳未満の兵士(男・女問わず、非戦闘員も含む)。

世界中で、少なくとも25万人以上の子ども兵がいると言われています。

貧困地域では自ら志願して入隊する子どももいますが、

子どもは洗脳しやすいことから、

政府軍や反政府軍に強引に誘拐され、子ども兵にさせられる子どももたくさんいます。


そんな子ども兵は、まず親や友人を殺させたり、自分の村を襲わせたりして、

精神的にコントロールされていきます。

そして、麻薬やアルコールを使って洗脳されていきます。


そして従軍中は戦闘のみでなく、最前列で弾除けとして使われたり、

少女兵の場合は性的虐待や強制結婚をさせられるケースが多くあります。


軍隊の命令に反したりすると、厳しい体罰や体の一部の切断などを受けます。

場合によっては死刑にする軍隊もあり、他の子どもに罰を与える役目を担わせることもあります。


そして、自力で軍隊から逃げ出したり、

助けてもらったりして地元に戻ることができた子ども兵がいます。


しかし、元子ども兵は、

地元の村に帰っても苦難が待ち受けています。

例えば、家族が全員亡くなっていたり、

コミュニティから「人殺し」としての偏見や差別をうけたり、

生活に困難を抱えていることが多くあります。




【元子ども兵に対する支援】


テラ・ルネッサンスでは、

社会的に最も弱い彼ら彼女らが自立して生きていけるように

基礎教育や職業訓練プログラムを提供しています。


私たちの想像を絶する過酷な過去を持つ元子ども兵は、それぞれが異なった心の傷を抱えています。

誘拐された年齢やそのときの状況、

従軍期間や、性別、子どもの有無、家族がいるかどうかなど、

さまざまな要因が重なっており、

画一的なケアでは到底救いきれません。

一人一人に合った教育を提供できるように

活動されています。


彼らが訓練を受けることで、訓練の3年で経済的に自立し、

地域コミュニティで安心して暮らせるようになることを目標としているそうです。


そんな活動のまさに現場を見ることができるツアー。

写真や動画では伝わりきらないものを感じました。




元子ども兵の夢

(詳しくはnote記事にまとめています。https://note.mu/channsaa/n/n8232129e5b8a


「元子ども兵」と一概に言っても、それぞれ一人一人、事情が違います。


子ども兵になったときの状況、従軍期間の境遇、家族の有無、帰ったコミュニティの状況など、

抱えた心の傷の種類や程度が異なります。

客観的により辛い経験をしている方が、立ち直りが遅いとかそういうことも一概にはわかりません。


私たち日本人からは想像もできないような過酷な経験をしてきた彼らが、

どんな風に夢を語るのか。どんな夢を語るのか。


今回ツアーに参加した一番の目的がこの

ドリームプランプレゼンテーションでした。


中でも印象に残った2名について、私の思ったところをお伝えしますね。

現地語英語、英語日本語の通訳を介したので

(通訳のスタッフの方本当にありがとうございました)

本人の話と多少意味合いが異なっているかもしれませんが、

私が受け取ったままをお伝えします。




ケントさん(仮名)の夢


彼は13歳で反政府軍に誘拐され、21年間従軍していました。

従軍中、多くの「死」に直面しながら困難な人生を歩んできたそう。


昨年故郷に帰還するも、母親も兄弟も皆亡くなっていました。

妻と子ども二人はコンゴに住んでいる状況。

彼は毎日泣き続ける日々を過ごしていたそう。

未だ足には従軍中に受けた銃弾が残っています。


そんな彼がテラルネッサンスの支援を受けることになり、これからの夢を語ってくれました。

「ここでの勉強に励み、自分・家族の生活、そしてコミュニティでの生活を取り戻す。

そして自分で持つ木工大工のお店を大きくし、新しい技術をどんどん身につけていきたい。」

彼の語る姿はとても力強く、その堂々とした姿に心打たれました。

つい最近まで従軍させられていたとは思えない、自信に溢れた姿でした。


私は彼に質問をする機会をいただき、

「夢を持つようになったのはどの瞬間ですか?」と聞きました。

彼は

「保護されて帰ってきた時には母も兄弟もすでに亡くなっていた。自立して強くいきていかなければいけないと思った瞬間だ。」

と答えてくれました。


私は今まで、夢とは

あんな風に素敵になりたい!とか羨ましい!という気持ちから生まれるものだとばかり思っていました。

絶望の先に見える夢だって、立派な夢だ。

どんな状況でも夢を持つことはできるんだと確信した瞬間でした。




アンナさん(仮名)の夢


彼女は8期生で、訓練施設の卒業生です。

14歳で誘拐され、1.5年の従軍期間中に性行為を強要され、

15歳で1児の母となりました。

帰還後も幾度も経済的困難に見舞われましたが、テラルネッサンスの訓練を受け、

ビジネスが成功し、現在はウガンダの平均収入の3倍の収入を得るようになり、

洋裁教室も経営しています。


彼女がドリームプランプレゼンテーションで話すのは3回目。

私も1回目2回目のプレゼンを映像で見させていただきましたが、

毎回本当に素晴らしい変化が感じられます。


初回は、訓練施設に来たばかりの頃で、

あまり訓練や教育に大きな期待をしていないような、声も小さめで自信がないような表情でした。


2回目のプレゼンは訓練施設の卒業直後で、すでにビジネスとして成功を収めている状態でした。

表情はとても明るく、声も大きくなり、大きな自信が感じられる姿勢で、

堂々とプレゼンしていました。


今回のプレゼンは、もはや経営者の風格。

自信に満ち溢れ、見えているのは大きな未来。

視野も広がり、ビジネスも広げている様子がよくわかりました。


こうして輝いている先輩の話を聞けることは、施設の現役生にとっても希望となると思います。

私も素直にかっこいいと感じましたし、目標としたいところです。


彼女は

「夫の収入に頼るのではなく、女性も自分の力で収入を得るべき」

と話してくれました。


惚れます。本当にそう思います。強くてかっこいい女性像。

しかも私と同じ歳です。強く印象に残りました。




夢を持つことについて


日本に暮らしていて、卑屈になってしまっている人も

たくさんいるのではないでしょうか。


夢って何?クサいわ。とか。

夢を語るとかうざい。とか。


正直私の周りにもいます。


でも本当は夢を持ちたくて、夢を持てない自分にモヤモヤしている、

そんな状態なだけなんだと思います。


私たちはどんな状況でも、誰でも、夢を持つことができる。

そして、それを叶える力はすでに備わっている。

気づいて生かそうとするか、気づかず腐らせるか、

それだけなんだと思います。



③に続きます。

よろしければご覧ください。





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