いったい、いつから?(1)

「いつごろから大人の社会に染まったのだろう?」

「たぶん、大学の頃だ」

「売春防止法があると聞いていた」

「少林寺拳法部の先輩が今池の地下の怪しい場所にボクを連れて行った」

「あれは驚いた。ボクの目の前で美しく若い女性が大開脚をしたのだ」

「ボクは怖くなって、先輩に『これは犯罪だ。警察が来たら逮捕される』と言った」

「歓迎会でみんなが酒を飲んでいた。まだ、二十歳になっていないのに」

「パチンコ屋をのぞいてみた」

「完全にギャンブルだった」

「公営ギャンブル以外は違法なんでしょう?」

「先輩が、三店方式を説明してくれた」

「そんなことが許されているの?」

「大学で出会った先生方は、私を失望させる人たちだった」

「講義では学歴なんかくだらないと言いながら、酒に酔っ払うと『俺様は東大卒だぁ!』だもん」

「心理学なんて科学じゃない。みんな言いたい放題だけど、何の実験的な裏づけもない」

「あぁ、そうだ。教授という肩書きが裏づけなんだ」

「偉い人の主張には逆らえないもの」

「ボクの彼女は出会った時に、三年間交際している彼氏がいると言っていた」

「でも、ボクと深い関係になっても向こうとケジメをつけていないようだった」

「だれだって、中古車より新車がいいに決まっている」

「あっちでも、こっちでもこんなことやっているのか!!」

「あれが決定的な破局の時だったんだ・・・」

「女子って、もっと美しくて綺麗で輝いていて。みんな単なる幻想だったわけだ」

「現実は、醜くて、裏切りもので、自分勝手で、時間とエネルギーの無駄な相手にすぎない」

「でも、そういう自分はどうなのかな?」

「何もかも捨てて故郷から出てきてくれたのに、重荷になったからって手放してしまった」

「自由は手にしたけれど、もう彼女なんて要らないけれど、心にすきま風が吹いていた」

「ボクは両親に大切に育てられた。大学入試の前には入院騒ぎを起こした」

「ノイローゼになるほど勉強して入学した大学で、ボクは何をしていたんだろう?」

「でも、彼女を放り出してまで頑張った勉強で何を得たのだろう?」

「社会に出たら『どうやって客をだまして教材を売りつけるか』という社長に出くわした」

「客のクレームを社長に伝えたら『営業が一生懸命に売ってきたのに!』と怒鳴られた」

「この日本社会は病んでいる。正義や愛なんてどこにあるんだ?」

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