経済的虐待を受けた私がキャバ嬢になる話②

親孝行って何なのだろう。
私は、親不孝な子供ではなかったと思ってる。
『親の理想通りにならなきゃ。嫌われたくないから、褒めてほしいから。認められたいから』
そうやって無理しすぎた気がする。でももう無理することに疲れた。いくら頑張っても何も変わらない。伝わらない。
自暴自棄になった。抜け出したくなった。これをきっかけに、私は少しずつ変わっていく。

結婚式に出席すると言ったのに、今さら親のせいで欠席なんてしたくなかった。手っ取り早く、高額稼げるバイト、
キャバクラで働くことにした。
昔から興味があったが、地味な私には向かない・似合わないから絶対に無理だと思っていた。キャバで働くなんて、親に知られたらどうなるか。それに、夜の世界に入るのが怖かった。だけど自暴自棄になった私は勢いで動いた。
勢いで応募したものの、案の定落とされ続けた。
1件目。ファミレスで面接。「キャバ嬢になり、続けていくのは厳しい。指名、売上。常に結果が求められる。プライベートも常にお客と連絡を取っていかないといけない。あなたにできる?」
遠回しに「あなたには向かない」と断られ、お店にも入れてもらえず。
2件目は、待ち合わせ場所に着いたら電話するシステムで、電話すると、同じく「向かない」と言われ断られた。会ってもないのに。遠目で電話しながら見られてたのか。
3件目は、ガールズバーにしてみた。初めて面接を突破し体験入店することに。お店の人には、「未成年じゃないよね?」と聞かれた。当時私は25歳。童顔だから「幼い」とよく言われていた。
体験入店を終え「次回の出勤は後日連絡する」と言われたのに、連絡は無かった。ダメだった。

ここまでことごとく落とされているのに、なぜかムキになっていて諦めなかった。
近場のお店を探し、オープニングスタッフ募集のキャバクラを見つけた。すぐに応募し、面接。勢いだけで行った。
私はおしゃれなほうではない。今までの面接は、持っている物を駆使して着飾っていたが、4件目のお店では普段している格好・いつもの自分で行った。
ジーパンにパーカー、ノーメイク。
『どうやったって地味で童顔なのは隠せない』着飾るのに疲れた。 

「志望理由は?」『お金です』怪訝な顔をされた。まさかそんなフツーのこと聞かれるとは思ってなかった。みんな何て言うの?綺麗事とか言うの?
とりあえず体験入店することに。
この面接の場で「すぐに源氏名決めて」と言われ、びっくりした。何も考えてなかった。前回の体験入店では本名を使っていた。
とっさに憧れの女優の名前が頭に浮かび、『アイコ(仮名)』と答えた。
その後、このお店でやっとキャバ嬢として働くことになる。
本業を続けつつ、親にも会社にもバレないように。


が、約束した体験入店の日は無断で休んだ。というより、逃げた。
あんなに強気だったのに、勢いがあったのに。いざとなったら、怖じ気づいて行けなかった。





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