経済的虐待を受けた私がキャバ嬢になる話③

今書いてる事は数年前の話だけど、ひとつひとつ思い出しながら書いてると、当時の事がフラッシュバックしてくる。

今は距離を置いてるが、親が夢に出てくる頻度が増えた。悪夢。
こうやって自分の過去を書くことって大変だと思う。
何件か応募して、やっと受け入れてもらえそうなのにいざとなって逃げてしまった。
でも「どうしたの?何かありましたか?」的な連絡は一切なし。

1週間くらい経ち、考えに考えて、行くことを決心する。とりあえず本当に切羽詰まっていたし、家にいたくなかった。
『働きたい』と連絡するとあっさりOKしてもらえた。
そしてついに体験入店をする。

ドキドキしていたが、最初は先輩と二人でつけてもらえた。
すごく緊張して、先輩の横に座って、ニコニコすることしかできない。人見知りな私、初対面で何を話したらいいのか分からなかった。
人生でするとは思ってなかった仕事はこうしてスタートした。以降、毎回出勤するたびに辞めたいと思うようになる。指名も取れない、場違いで浮いている、女の子と打ち解けられない。だけど、他にいく場所(居場所)もなくて踏ん張った。


まず、お店HPのブログに毎日投稿。自分を知ってもらうため、その日の事、好きなこと(食べ物、音楽など)を書いた。
また、1ヶ月間毎日出勤した。毎日来てもいいと言ってもらえたから。お酒を作ったり片付けたり、自分にできることはとにかく進んでやった。

そうしていると、お客さんと女の子の繋がりやスタッフとの関係性など、お店の中の事がよく見えてくるようになり、お店の女の子達とだんだん仲良くなれた。
いろんなお客さんに自分の事を認知してもらえるようになった。

そしてキャバを始めて2ヶ月、指名がとれるようになる。
そんなこんなで私は半年間キャバを続ける。もしかしたら、もっと長く働いていたかもしれない。夫に出会わなければ。
私はこのお店でのちに夫となる彼に出会い、結婚する。

彼はたまたま来たお客さんだった。連絡先を交換し、「また来るね」と。
でも連絡はなかなか来なくて、この人もその場のノリでまた来ると言ったんだろうと思ってた。そういう人は多い。
けど半月くらい経って、本当に指名で来てくれるようになった。

彼の第一印象は、『普通』。悪い人ではなさそうな感じ。話していて居心地が良かった。話も合う。よく来てくれるので、だんだん仲が良くなった。彼の職場が私の職場の隣にあることも分かり、親近感が湧く。将来のことを話すようになり、告白された。彼は本気だと気付いた。

普通なら、うまいこと言って流したり、じらしたりしてお金が続く限り指名を続けさせていくんだろう。
けど、彼にはそういうことをしたくなかった。できない。
私が普通の女の子だと夢を見させ続けるのは悪いと思って本当の事を伝えた。
『実家はこんな状況で、こういう親と暮らしている。借金もいっぱいあるし、持病もあり、妊娠出産するにもリスクがある。全然普通じゃない』

誰がこんな子と結婚したいと思うか。諦めさせたいとか逃げたいとかじゃなく、ちゃんと伝えなきゃっていう想い。やめたほうがいいと伝えたかった。
彼はびっくりしていた。けど、そこで引かなかった。全てを承知した上で受け止めてくれた。
そして私はキャバを辞め、彼と結婚する。

結婚したい・家を出たいと言うと、親は激高した。キャバで出会ったなんて言わなかった。言えない。会社関係と伝えた。
家を出ると伝えて、半月で荷物をまとめて出た。いつものように、残額0円のキャッシュカードとクレジットカードを投げつけられる。いつもなら自分から謝り、家に帰る。でも、もう帰らない。

親は周りの人に、「悪い男が娘をたぶらかした。」と言いふらした。
親の言うことを鵜呑みにしている人から連絡がきた。何人も。

「ちゃんと段階踏んで結婚しないと」
「親にそんな仕打ちすると、将来自分の子供に同じことをされるよ」
「筋を通すべきだ」
「親不孝。親を悲しませるなんて」
「結婚したとたん相手は豹変するかもしれない」

すごくつらかった。ずっと親との関係を黙っていたから、本当の親を知らない人達。何も知らないくせに。ただの親子喧嘩じゃない。

こんな家の出方は普通じゃない。親不孝。そんなこと分かってる。でもそうでもしないと自分のことをまもれない。家には帰らない。

その後、私は妊娠する。
それ以降もずっとありえないことを言われ続けた。
「おろして帰ってこい」

すぐ流産すると、
「流産したなら、一回籍を抜いて、離婚して帰ってこい。そのあと1年くらい付き合って相手をちゃんと知ってから再度結婚すればいい」

もっともらしいことを言って、心配してそうで、そうじゃない。とにかく家から娘を出したくないのだ。私のボーナスも近かった。金目当てとしか思えなかった。
間を取り持ってくれていた兄弟も、呆然としていた。




これ以降もいろいろあったが、今は完全に距離を置いている。

私のやり方が正解だったかは分からない。一般的に見たら、親不孝だとも思う。
だけど、私は今穏やかな日々を過ごせている。
二人の元気な子供を出産し、家族仲良く、経済的な心配も無く。
金融会社の借金は自分の給料(本業)で全額返済し、残るは奨学金の返済のみとなった。夫に「頼って」と言われたけど、自分でちゃんと返済したかった。これだけは頼りたくなかった。
こうして返済できているのも、夫が生活を支えてくれているおかげ。子煩悩で、すごくいい人と結婚して幸せになれた。
利用するために結婚したんじゃない。自分の直感と彼の言葉を信じた。とても大切に想っている。これからは、新しい自分の家族を守っていきたい。夫のことも、子供のことも。
私は子供を支配しない。所有物にしない。ちゃんと見守っていきたい。何があっても。



④では、私の今の心境や今までの経験で得たことなどを書きます。










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