チップの文化がない日本でも頂く機会の多いタクシー。三つのチップエピソード


日本人にチップを払う文化はない。

普通に生活していたら
チップを払う機会なんてほとんどない。

そんな日本の中でも、タクシーはチップを頂くことが多いサービスだと思う。

そんなタクシーのちょっとしたチップのエピソードを3つ紹介

外国人観光客のチップ

外国で、チップが文化の一つであることを知っている人もいると思うが
外国人観光客はほぼみんなと言っていいほどチップを払う。

それも、豪快に!

日本人が払うチップとは比にならない額をくれることもしばしば。

この間も、このようなことがあった。

料金は2,010円。

千円札二枚を出し、外国人特有のポケットからじゃらじゃらと小銭を取り出した右手いっぱいの小銭を料金台に置き、一言、
「Your chip!」
「チップ!?」
「yes!」
「チップ!?!?」
「yes!!!!」

ポケットに入っていた全ての小銭を全てチップとしてくれた。

総額
1,120円
金額がどうというより、外国人観光客は太っ腹である。


笑わせてくれたお礼のチップ


東京駅付近でお乗せしたお客様、
皇居を挟んで反対側の半蔵門駅近くのホテルが目的地。

40代ほどの母と小学校高学年の娘さんの二人。

目的地までは、内堀通りという皇居の周りを通るコースで、

料金は2000円でお釣りが出る程度。

その時間は、二人ヒソヒソと小さな声で

こちらには聞こえないほどの会話をしながら時間を過ごしていた。
特に問題もなくお送りし、目的地に着く300メートル手前

目の前にガラス張りのビルがあり、そのガラスに写ったこのタクシーの様子に気づく。

「あっ!!!(空車で走ってる!!!!)」

空車の表示が目の前のガラスに映っていた。

ほぼ全ての距離を実車メーターを押さずにお乗せしていた。
そして、しれ~っと実車のボタンを押す

「あれ!」

「あ、はい?」

「今押しました?」

「忘れてました!」

「あっはっはっは(笑)」

ずっと気づいていたのか、しれーと押したことで、大爆笑する母。

「たまーにやってしまうんですよ(笑)」

「おもしろーい(笑)」

知らないフリしているお客様もいるが、気付くどころか面白がってくれる。

その間に目的地へ到着

「料金は410円で大丈夫です」

「え、いやいやこれだけ走って?」

「表示してある料金が請求の金額なので押し忘れはこちらの責任です」

「いえいえ、払いますよ」

「いえ、大丈夫です」

「いや、これでラーメンでも食べてください」

あっはっはっは、と大笑いしながら降りて行った。

そして置いて行かれたのが、上から千円札が

一枚

二枚

と、

五千円札一枚

7,000円!!


2,000円が正規の料金だとしても

チップで5,000円

「えぇ!?いや、さすがに間違いじゃ」

金額に気づいたあと、お客様を追いかけるも
ホテル内で見つけることが出来なかった。

結局、あれがチップなのか間違いだったのかは分からない。


もらったら“ありがとう”だろ!


五十代のおじさんをお乗せして、目的地へ向かう。

おじさんが好きなルートを細かく指定し、案内する。
道中は、車の事故に関する会話をしていた。

息が合うわけではないが、おじさんが楽しいと思う時間だと
感じてはいてくれてたっぽい。

最後に、お釣りを渡そうとしたところ

客「これいらないから」

私「あっ、えっ?」

これいらないと言われ、一瞬

何のことか分からず言葉が詰まると

すかさず

「釣りはいらないって言ってんだからありがとうだろ!」

私「あっ、ありがとうございます」

チップをあげているのに感謝をされなくて急に怒り出した。

そんな言われ方をすると一瞬はムッ‼と感じる。
チップを求めてこの仕事はしていない。
チップがもらえる事を当たり前とも思っていない。

でも、貰えるならばいつも感謝している。

それが、感謝しろよ!なんて、チップの見返りを求められるとちょっとムッ!となる。

特に今回はそうだった。


それはなぜか、、、

20円

だったから。

チップを頂けることは金額に限らず当然有り難いことだと思っていつも感謝している。

しかし、チップをくれてやったとなられると、、、。

そうは言っても、今思うと、チップをあげるという慣れない行為に恥ずかしい様子も伺えていたお客様。

ありがとう、おじさん。


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