ハロー!クロスアセクシャルマンの愉快日記7~下心を向けられる~

 ハロー!すっかり昼夜逆転気味な生活が板についたkeisukeです。ゲーム配信で最近イケボと言われたのが少しうれしい事。精神面?相変わらずぐっだぐだですよ。

 今日は、少し前からちょっくらイラっとしていたことについて、春雨スープでも飲みながら綴ろうと思う。前回とは違って、幸せではない話だ。そして、相変わらずズバッとモノを言えない軟弱な僕の話。暇つぶし程度に、良かったらどうぞ。
 普段僕がつるんでいる奴らというのは、入学当初に出来上がった寮生のグループと、後々つるむようになった別専攻の奴らとのグループだ。前回の声変りの話は後者のグループの奴らとの出来事だったのだが、今回の話は前者のグループの奴の話である。仮にその男をSとしよう。僕とも後者のグループの奴らとも全く違う専攻の、まぁまぁ話が面白い男である。
 基本的に、そうやってつるんでいる奴らの前では僕は一貫して自分の事を「僕」というし、話し方も所作もだいたい男の子である。隠さなくていい、好き勝手やってても何となく許容してくれてる、そういう間柄だから。当然Sともそういった感じではあるのだが、正直サシで飯食いに行ったり、とかそこまでではない。そんな関係のSから、去年の秋ごろからやたらと飲みに誘われることが増えたのだ。
 ざっくりと言えばSは、チャラいという程ではないものの、大学に入って何かが開花したのか、割と女好き(というか女癖が悪いというか)な男だった。マッチングアプリでヤリモクで女の子を探して、気に入ればセフレにして、面倒になったらさようなら、みたいな。まぁ、その程度だったらどこにでもいるし、男子大学生のノリで始まるグループ内での下ネタ大会で盛り上がれるレベルの話である。僕もそういう会話はまぁ楽しんでいたし(尤も、僕は相手が女の子だろうが男の子だろうが付き合うのならば真剣に向き合ってほしいタイプなので、奴の考えには全く同意できなかったが)、ゴシップ雑誌を読むような気分で、そういった会話に参加していたのである。
 そのSが、最近ぱったりと女遊びをやめたというのが、丁度去年の秋ごろの話だった。というか、わざわざ精力的に活動してまでどうこう、という熱意が薄れたのだという。その分、現住所の近場で適当に遊べる女性を探したり、そんなことが最近は多いという話を聞かされていたのだが、無論それは他にも会話に参加している男がいる場での話だったし、何よりSは一応大学入学当初から付き合いのある男だったので、僕は「僕がこういう感じである=そもそも僕を女として見ること自体色々な方向で間違えている」ということを、Sも周りと同じように重々承知しているものだと思い込んでいたのだ。だって、今更ねぇ?3年の終わりにもなって突然何言ってんのって話な訳で。
 確かに、たまに二の腕を触られたりはした。肘をつままれたりもした。けれどそれは、ひざかっくんしたり脇腹に指ぶっ刺したり、そういうのと同じだと思っていたのだ。お前、今まで僕の事を特に女子だとは言わなかったよね?ボーイッシュ、なんじゃなくて明らかに男の子、な態度で普段から生活していても、何も言わなかっただろ。だから、知ってんだよね?好みの女子のタイプだって脚フェチだとか制服のスカート丈はこれくらいが最高、だとか、そういう話で盛り上がったじゃねぇか。
 じゃあ、なんで今更、そんなこと言うの?
「終電まだあるけど、どうする?ホテルとか行っちゃう?始発で帰れば1限間に合うよ」
 ・・・以来僕は、Sへの不信感をぬぐいされないでいるのである。

 それは年明け、僕が地元から東京に戻ってきたタイミングで、飲もうと誘われ飲んだ後に言われたことだった。今から飲まない?と聞かれたから、都心まで出てこれんなら別に構わないけど、と答えたのだ。その時から、Sからの態度に変な奇妙さを感じてはいたが。それが本当だとは思いたくなかったのだ。
 僕としては下ネタに乗ってたのだって、普通に”男子大学生”的思考として乗ってただけで。「あたし下ネタとかもヘーキだからぁ///」みたいな、そんなのとは全然違うのだ。周りはそれを分かっている。だから僕がいる場でもその手の話が止むことは無いし、女子とわかってて揶揄ってくるような発言も、一切ない。だから、そんな関係性のグループの中で友人関係にあったSが決定的に僕を「下ネタイケる=マッチングアプリで拾えるような、ヤれる脈アリ女」と見ている、というのがその時の一言で僕の脳裏に焼き付いてしまい、・・・色んな感情が沸いたが、つまりはとてもショックだった。たとえそれが軽いノリで言われた言葉だったとしても。何だかそれで、凄く傷ついてしまったのである。(※あくまでも同性愛を否定しているのではない。話のノリで完全に自分がマッチングアプリでホイホイ引っかかるようなヤリモク女と同列に扱われていたため、そもそも”僕”は”そんな人間じゃねえ”という二つの内容にキレただけだ。それに元来僕は好みのタイプはいるが恋愛という概念が頭から抜けているアセクシャルなので、仮に恋愛感情を持たれたとしても困るだけなのである。)
 ・・・ということで、別れ際に「でも次はお持ち帰り狙っちゃうから(笑)」と言って去っていったSにとどめを撃たれた気分になっていた僕なのだが、そのSからつい2時間ほど前に、LINEが届いた。内容は、木曜夜、どっか飲み行こう、って。ああ、お持ち帰りの為に?君には僕は、もう一押しでセフレになってくれそうなボーイッシュ気取りの女子、に見えてる訳だ。もう乾いた笑いしか出なかった。けれど、断ることを申し訳ないと、そんな風に頭の中で誰かが言う。母親のありがたい躾という名の脅迫に晒され続けたおかげで自己主張がまるでできなくなった僕の弱い部分が、別にいいけど、と返信してしまいそうになっていた。分かってんだろ、面倒なことになるって。それでまたグダグダと鬱になるのは、お前の未来だぞ、って。
 普通に断ればいいじゃん、と読んでいる方はそう思うかもしれない。だがしかし、それが出来たら僕の人生は大分イージーになっているのである。自分の意見を述べたら数十倍の言葉の暴力で返ってくるような環境で育ったのだ、自分の事を可哀想と思ってくれとは決して言わないが、そういうのが著しく苦手な性格であるというのは察してほしい。最大限の譲歩で僕が出した結論は、「お前は明日全休かもしれねぇが僕は普通に学校だし、次の日はインターンだから遅くなるのは嫌だ。ついでに給料日前で金欠。だから、ファミレスで夕飯ならいいよ」。・・・僕の所属している専攻は4年間を通してかなり授業や実習がキツイ場所であるため、それを知ってかSは「そっか、忙しいよね、OK、息抜きにファミレス行こう!」と返してきた。変な勘違いをしてくれたようで助かったが、もう正直、Sによりも自分にうんざりしている。断ればよかった、だとか、単純に自意識過剰な僕の思い込みなだけじゃないの?だとか。答えが見つからない問はどうにも苦手だ。だが、この不快感の存在もまた、確かなのである。

 ということで、今晩の夕飯はファミレスになった。余計な事は考えないで、寮生活じゃなかなか食べられない揚げたてのカツとかカキフライとかオーダーしちゃおうかな。そう、そんなにビビることはないのだ。あくまでも僕は「お前は"普通の"友人の一人だ」と毅然とした態度を貫けばいいのである。変に躱すようななよっとした態度を取らず。あからさまな事を言われたら、「ハ?頭湧いてんの?」とでも言い返してやればいいのである。最悪、いつぞやの宗教おばさんを論破した時のように代金だけテーブルに叩き付けて帰ったっていいのだ。そう、僕はご飯を食べに行くだけ。・・・こうでもしないと、自分で断ることのできなかったことにさえ立ち向かえない自分の弱さや卑屈さが、本当に嫌になる。まぁ、だからこの場で吐き出させてもらったのだけれど。
 他人の意見を否定することにも慣れなくてはね。迎合してあいまいな態度を取って、結果自体が悪化したことが今まで何度あったことか。柔と剛の使い分けは大事。自分の尊厳くらい、自分で守らなくちゃあね。
 大丈夫、それでこそクロスアセクシャルマンkeisuke。なんか最近外食が続いている気がするけど、今夜はなにか美味しい物、食べてこよ。

 以上。笑い話、にしたい話、でした。ちゃんちゃん。

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