本当にあった、ニュースにはならないタクシーの乗り逃げの話 前編


料金を払わずにタクシーを乗り逃げる

という輩がいる。

運転手を殴って料金を踏み倒す、
コンビニでお金を下すと言っていなくなる、
(裏口から逃げる)

これらは、これまでニュースにもなっているし
聞いたこともあるかもしれない。

しかし、
それ以外にも、表には出ないだけで
料金を払わずにタクシーを利用する人達がいる。

後日振り込むからと、
連絡先を伝えてくるお客様もいると聞いたこともあるが
ちゃんとすぐに振り込む人と
ずっと振り込まない人がいるらしい。

この間も、乗り逃げのエピソードを聞いた。

殴る、コンビニに行く
という単純な方法ではなく、
時間を使い、信用させ
逃げる。

お客様(以下客)「運転手さん、中野のほうまで」

運転手(以下運)「かしこまりました」

客「運転手さん、ちょっと電話していい?」

運「はい、大丈夫ですよ」

客「もしもし、いまタクシー乗ったから
あと20分くらいで着くと思う」

運「・・・・」

客「運転手さん、今日は忙しいんじゃない」

運「そうですねぇ、ぼちぼちといったところです」

客「やっぱ忙しいと、運転手さんも嬉しいの?」

運「嬉しいですけど、売上が伸びるかっていったら、、」

客「そっか、近場のお客さんも乗ったりするから」

運「そうですね~」

ーーーー数分無言があり、再び話掛けてくる

客「運転手さん、カードって使えるっけ?」

運「カード使えますよ」

客「あ~良かった。
えっと、財布・・・あれ、財布」

運「・・・・」

客「あれ!財布ないわ」

本当にないのか、嘘なのかは
その時点では気づかないくらい
自然だった。

運「・・・・」

客「えー、ちょっと待って、
なんでないんだろ」

運「お客様、お支払いができないと
こちらとしてもこれ以上お乗せすることは」

客「いや、大丈夫」

ガサガサとカバンを探る音が聞こえる。

客「まじでない、どうしよ」

運「・・・・」

客「運転手さん、ごめん
家に電話して嫁に払ってもらいます」

運「そうですか、かしこまりました」

客「あ、もしもし、ホントごめん、
財布無くしたかもしれん。
うん、一応、タクシー代払わないといけないからさ
着いたらカード持って出てきてくれない?」

運「・・・・」

客「ほんとごめん、家にはないかな?
探しといてくれる?ありがとう」

運「・・・・」

客「ごめんね、あと10分くらいで着くと思うから
はーい、よろしく~」

運「・・・・」

客「はぁー、、運転手さん、
とりあえず支払いは大丈夫そうです」

運「そうですか、
最終的にはどちらの方まで」

客「ここ真っ直ぐ言ったら警察署あるじゃないですか、
そこからは案内します」

運「かしこまりました」

客「いーや、でもほんと財布どこで行ったんだろ」
(独り言)

運「・・・・」

客「どこで落としたのかな」
(独り言)

運「・・・・」

客「運転手さん、届けたほうがいいですかねー」

運「届け出は出しながら、
自分が今日いた場所に連絡してみたらいいんじゃないですかねぇ」

客「あ、確かに」

運「案外見つかりやすい場所にあったりするかもしれませんし」

客「そうっすよね~、どこにあるんだろ」

運「・・・・」

客「はぁ~。。。」

運「お客様、まもなく警察署でございます、
この先は~」

客「あ、そうっすね警察署を越えて最初の信号を右で」

運「かしこまりました」

家族にも連絡し支払いは大丈夫だと
運転手を安心させているが。。。

この先はどうなるのだろうか

続く


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