推しに会いにいくなら【光る棒】は必要だなと思った

1月の終わり、とある刀剣が乱舞するゲームのミュージカルを観に行った。

いわゆる2、5次元ミュージカルというやつで、普通のライブとかは行ったことあったけどこういうのを観劇するのは初体験だった。
バンドのライブや「レ・ミゼラブル」とか「王様と私」とかのミュージカルなどは行ったことがあり、どういう心意気でその場にいればいいのかなんとなくわかるものだが、2、5次元になるとなにがなにやらさっぱりだった。
紅白に刀剣が乱舞した時に「これは生で見てみたい」と思ったのが叶うのだから嬉しいのだが、いかんせん初めてのことで、ゲーム内先行というやつで、「当たったらめっけもん」くらいの軽い感じで一枚応募したら、見事当たった状態だったので、混乱もひとしおだったのだ。

それでも、チケットが取れてから「予習すればいいか」と思っていたところ、年末年始に向けて自分にも身内にも色々なことが起こりまくり、まったく予習どころではなかった。
これがまだ友人と一緒だったら気分的には違ったのかもしれないが、初めましてに一人で特攻するには私は年を取りすぎた。
いや、2、5次元っていうものがあるのは知ってた。
伊達にン十年ヲタクをやっているわけではない。
それこそサイト運営をしていたこともあったし、学生卒業でサイト自体も閉鎖するとなった時はそれなりに惜しまれたりもした。
それから幾星霜…時代の流れは速い。
2、5次元、忍ばなくても良いという時代になったのか。
その時代の流れの速さにちょっとびっくりだ。
幼稚園で子供の相手をしていた間に何があったんだというくらいに変化しているように感じた。
そんなに根本は変わっていないのかもしれないけど、スマホの出現がやっぱり大きいようには思う。
そんなことはどうでもいい。目下、ミュージカルがどういう雰囲気なのかを探るということをした方がいいのだろうということだけはわかった。
何もしなければいたたまれなくなるのはなんとなくわかっていたのだ。

そんな時に救いの主がいるのはわかっている。
それはネットで過去のミュージカルの映像を鑑賞するということだ。円盤購入しても良かったんだが、どれが良いのかわからない上、今回行くのはどうやら通常の流れではない、オペラでいうとガラコンサート的なものらしい(それは見た後の感想ではあるのだが)
DVDよりもオンデマンドしちゃった方が手っ取り早いとか思っていた時期もあった。
そう、年末年始に自分自身にも身内にも何の禊だ?と思うくらい様々なことが起きて、そのクライマックスが祖父が荼毘に付したことだった。
別に喪主は祖母だし、メインで動いているのは叔母たちであったが、内孫だったり、父の葬式を動かした私はなんだかんだで気が休まらなかったのだ。
っていうか、葬式については色々思うところがあり、うん、もし私が次何か葬式をお願いするならやはりあそこはやめようと思う。
物の言い方が社会科見学で職場訪問した某大手デパートと同じだった。つまり鼻にかかる感じでこちらの足元を見ながらの見積もり、しかも後出しがとても多く、傍観者に徹していなければ問い詰めたいほどの胡散臭さだった。
それは置いておいて、そんなこんなで、結局ゆっくりじっくり見る時間を取ることができず、当日に至ったのだ。

もう、腹をくくるしかない。ただ行って雰囲気を楽しむことだ。周りを気にしても仕方がない
ザ・無計画で特攻することにした。

予定していた電車より一本遅れのものに乗ると、乗り換え駅の一駅手前で「人身事故発生」のお知らせの放送があり、一瞬嫌な予感と戦うことになった。
しかし、電車は無事に乗換駅に到着。もう少し遅ければ止まっていたようで、危なかった。
ピンチはこれだけではない。
乗り換えた電車、「急行」だった…降りる駅は各停でしか止まらない。
もう自分の不注意であるのだが、イレギュラーすぎて思考がついていかない…と思っていたら次に止まる駅で各停に乗り換えができるというではないか!
しかもその電車、そもそも当初乗り換え案内を調べた時に乗ろうと思っていた電車だ。
つまり、結果オーライ。
予定通りに駅に着き、会場へ。
トイレだけは済ませておこうと会場のトイレの列に並ぶ。
まだ30分くらいはあるからと思っていたが、トイレから出てくると、開演7分くらい前。
確か、5分前から前説やるとか言ってなかったか?と席へ行こうと扉をくぐったら、案内係のお兄さんと目があう。
「お席、案内しましょうか?」と言ってもらえたので、お願いする。
案内された席は、いわゆるスタンド最前列で、メインステージからは離れていたが、サブステは近いし、遮る人の頭とかなく、一直線でステージが見られる位置。

一気になんか緊張。
いやぁ、なんかね、知っているライブの雰囲気と似ているけど、なんか違うような、なんというか、不思議な感覚だった。
多分初めてというのが作用しているんだと思う。

そして、早速びっくりするのは、ほぼ10割なのではないかと思うほどの光る棒の所持率。
見れば「推しカラー」がすぐに光るように設定している人もちらほら見えたり、複数本所持している人も多くて、某バンドはまだサイリウムだし、そうでないときはコンピューター制御でカラーが変わるLEDライトを座席に置いてあるという設計なので、自前(キンブレとかそういうの)を持っているのが新鮮。
むしろ「持ってなくてごめんなさい!」と開演直前に心が折れる(笑)

それでも、ミュージカルパートは光る棒を光らせないという約束があり、そこは座って見る形なので、すごく楽しい。
ちょっと凹むのがライブパート。
ミュージカルパートとライブパートが交互というわけではないけど入り組んでいるので、いつ立つのかとかは周りの人に合わせてという形。
空気を読むという感じだ。
ライブパートは光る棒が必須(ではないのかもしれないけど、必須)
そうだよね。ヲタ活には光る棒必要だよね。と妙に納得。
ヲタ芸を見れば然り。

なんというか、ライブだとイントロ流れると何の曲かわかるけど、こういうのってどこでどうプログラム覚えているんだろう?って不思議。
曲が流れる前に光る棒準備して立ち上がって、曲が始まった途端テンションマックスまで上げて棒を振る。
そして、ライブパートが終わったら粛々と座って光る棒を置くのだ。
すげーなと思う。
それを約3時間。
休憩もアンコールもない。確かに演者は自分がでないパートもあるから小休止は取れるのだろうが、それでも3時間ぶっ通しというはすごい。
さらには昼公演もこなしての夜公演とか…
2時間のコンサート1回やるだけでも疲れるというのに…3時間2公演…それを何日かやるわけで、すごいなと思うのだ。
…見ているだけで、そう考えるだけで疲れる(笑)

見ている方は当たったのがこの公演だけという人もいるだろうし、そもそも行ったのが大千秋楽だったので、ラストだからというのもあるだろう。全力で楽しむのだ。
そりゃ、光る棒も複数本持って振るだろう。
タオルも振れば光る棒も振る、うちわも振る。
なんというか、観客席の風景も楽しい。そう思っていないと光る棒も何も持っていない私は手持ち無沙汰になってしまう。
ラストまで、駆け抜けた。
そして、新しい刀が顕現されて終わった。うん、終わったのだ。

それは私の初体験の終了ということとなる。

楽しかった。2、5次元ってこんな次元だったんだ。推しは存在していた。箱推しだから推しを選べないけど、推しは確かにいた。
なんかよくわからないコントやってたけど…
きっと通常(?)公演なら壮大なストーリーがあって、殺陣とかやるのかなとか思う。
それはそれで楽しそうだ。
そして、ミュージカルの後にライブパートがあるんだ。
マツケンの舞台みたいに。お芝居のあと、みんなでマツケンサンバ踊るような感じだろう。
それも機会があったら見てみたいと思う。
多分、それが本編で、これはガラコンサートのようなものなのだろう。
私としたら、これがお試しで、次は本気で参戦したいと思う。
本気というのは光る棒の装備に他ならない。
そう。それも一本ではなく、二本以上…二本あれば十分だろう。
事前にメンバーカラーも覚えなくてはならない。
ヲタ活は記憶力も必須なのだ。
「おばちゃんだから〜…」とか言っていられない。
なぜなら、推しは年を取らないからだ。いや、彼らの場合、神様だから年を取らないのは当たり前なのだが…年齢だけ見たら「じじい」ではあるのだが…国宝とか重文とかいっぱいいるから…

とりあえず、次の機会までに光る棒を密林ででも見繕おうと思うのだ。

著者のIijima Wakakoさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。