タクシー運転手の日常の一コマ「お持ち帰りしたい男」

雨が降る深夜、六本木で男女が乗って来た。
男は酔っ払い、女はほろ酔いだが冷静。
最初は男だけがタクシーに乗り、
女は歩いて帰るからと歩き出す。

同じ方向だし雨だから、と男は女をタクシーに乗せる。
男は相当酔っぱらっているのか、酒臭い。

二人でお酒を飲んだ帰りらしく、
車内では飲みに行ったお店の話をしていた。

次第に男は女を家に誘う。

どれだけ誘っても、女は拒む。
嫌悪感丸出しで「明日は早い」が嘘にしか聞こえない。

頑なに拒む女は、途中で降りていった。

男は何度もため息を吐く。
車内は酒臭さと
それ以上の絶望の空気に包まれる。

まだ男の目的地は聞いていない。

しまった、気まずい。汗

気を遣いながらそ~っと声を掛けた僕の口から出たのは


ホ客さま~。。。。笑


気を遣い優しく声を掛けようと発した言葉に笑いそうになったが、
その空気の中で笑うことほど怖いモノはない。。


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