SCEでPS1互換エミュレータを開発した(2)

前編: SCEでPS1互換エミュレータを開発した
後編: SCEでPS1互換エミュレータを開発した(3)
僕が次世代PlayStation(PS2)のチームに配属されて言い渡された仕事は現行PlayStation(PS1)のゲームをPS2の上でも動かすというものだった。
その頃は新しいゲーム機が出ると古いゲーム機のゲームはその上では動かないというのが普通だった。そんな中SCEではPS2でPS1のゲームも動かしちゃおうというのだ。それはとても画期的なことだと思った。そして、入社して数年目にそんな仕事に関われることがとても嬉しかった。
PS2にはPS1のメインプロセッサがI/Oプロセッサとして搭載されることが決まっていた。しかし、それ以外のチップは載っていないのでそれはソフトウェアでエミュレーションするという話になった。
僕はソフトウェアエンジニアだったのでそのエミュレーションを担当することになった。担当するエミュレータはSPUエミュレータ。サウンドチップのエミュレーションを担当することになったのだ。
PS2の新しいサウンドチップはコアとDSPとで構成されていた。サウンド専門の先輩エンジニアがDSPを担当、僕はコアを担当することになった。
二人で協力会社のタコ部屋に篭りガリガリとプログラムを書いた。そこは窓のない部屋で、先輩と二人でとてもイライラしながら仕事をしたのを覚えている。でもその先輩とはそこでとても仲良くなれた気がする。
どのくらい仕事を続けただろうか?ある日突然事件が起こった。サウンドチップは現行のものを載せることになったのだ。僕らの仕事はまさに水の泡となった。

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SCEでPS1互換エミュレータを開発した(3)

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