タクシー運転手の日常「値切る輩」

新宿で男女4人組が手を上げた

停車する寸前、運転席の私を見て
女「若い運転手来たけど」
と、口が動いているのが見えた。

扉を開け、聞こえてきた男の声は
男「俺成功したことあるから、イケるイケる、任せて」

男が声をかけてきた。

男「運転手さん、この4人で〇〇まで△△円で行けます?」

その金額で行くのは到底不可能な距離、そして、大幅な迂回等よっぽどのことがない限りメーターの表示金額をお支払いするタクシーで
値切りをしてきた。

私「いや~、それは難しいですね」

当たり前のことだが、断ると、横からもう一人の男が口を出してきた

男「運転手さんののテクニックで安く出来るでしょ~!」

物理的に不可能なことを、
運転手のプライドを突くように煽る。

私「いや、これは無理ですね」

少し癪に障った私は、口調に丁寧さを欠いてしまう。

男「前は行けましたけどね~」

そんな訳がない。
ナビで距離を確認しても明らかに無理なところを。
嘘をついている。

私「それはおかしいですね。この距離でその値段は無理です」

多少遠方ではあったが、全く持って乗せたいとは思わない。
そんな気持ちが口調に出てしまっていた。

男は値引き交渉をあきらめた。

扉を閉めるギリギリの隙間から聞こえてきたのは

女「やっぱりおじいちゃん運転手狙わないとダメだね...」

狙うヤツと、それに妥協する運転手がいる。


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