タクシー運転手の日常「『脚が悪い』というおじちゃん」

「脚が悪い」と言うおじちゃん

「近くで悪いね~」とおじちゃんが乗ってきた

トラックで隠れて見えない位置に立っていて分かりづらい場所に立ち、
さらには後ろの車の邪魔にもなっている。

そんな場所でゆっくりとタクシーに乗って来た。

「脚が悪くてね、このJPNタクシーは乗り降りが楽で
いつも助けてもらっているよ」

と笑顔が印象的。

少しでも助けになれるのならば、嬉しい限り。

乗車の際、後ろの車に邪魔になっていても
おじちゃんがゆっくりと乗るための時間はこっちが作る。

たとえクラクションを鳴らされても関係ない。
近場でも全然良い。

そのほんの少しの時間はおじちゃんの命を預かり守っている気分。

そのおじちゃんは会話の中で、何度も
「すみませんね~、近いのに悪いね~」
を繰り返していた。

その口癖におじちゃんの背景が見えた。

降りる際、
「少ないけど、これでコーヒーでも飲んで」
と、くれた100円玉は

何にも替えられない価値のある百円だった。

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