英語が出来ない自分と日本語の出来ないアメリカ人10人の東京観光

あれは、楽天に入社3年目の事だったと思う。当時は、2008年で楽天も英語化する前の事でした。
常務
アメリカの関連会社の経営陣が日本に来るから、観光の案内して。
えっ!?僕、英語出来ないですよ。
常務
良い機会だから、頑張っておいで。
その会話の数週間前だったと思う。常務に、NOVAに通っているという話をしたことを思い出した。当時の僕の英語力。学生時代に受けたTOEICは430点くらいでした。大学の卒業ラインが540点程度なので、英語がかなり苦手な部類でした。
非常に重要なことなのですが、NOVAに通うのは英語ができないからであって、英語を話せる人はNOVAには通わないんですよ。
観光案内メンバーに選ばれた時は、僕以外に英語が担当なメンバーが数名いたので、正直、あまり気にしていませんでした。ほとんど英語が話さなくても、問題はないと思っていました。
そして、東京観光の日を迎えました。1日目はアメリカ人と接触しないように、雑用をメインに引き受けていました。想像通り、ほとんど英語を話さずに過ごせたので、2日目もこのまま、やり過ごせると思っていた。しかし、1日目を終える寸前、恐るべきことが発覚しました。2日目は、他のメンバーにスケジュールが都合がつかず、僕だけで10人を案内することになっていました。

ええええええええ。聞いてないよ~。
目の前が真っ暗になりました。。。

楽天の標語は、Get  Things  Done
やり遂げるという選択肢しか無いわけです。悲観にくれていても仕方ないので、僕は考えました。英語を話さないで済む観光コースを作ろうと。そこで、僕は温泉=LaQuaに行き、昼飯は一蘭、その後はメイド喫茶に行くことにしました。
正直、おれって天才と思っていました。
当日。わかっていたことですが、誰も日本語を理解出来ないアメリカ人を10人、1人で案内するのは非常に大変でした。自分が天才だと思えたあの瞬間を呪ってやりたい!!
ホテルに迎えに行くところからトラブルです。
温泉に行くと伝えていたのですが、海パンを既に履いているアメリカ人が、、、、アメリカの温泉は、基本海パン着用なんでしょう。彼は湯船でパンツを脱いでくれるのか非常に不安になってきました。
また、白人女性はわがままだと聞いていましたが、10時の約束が10時10分になっても、部屋から出て来ません。女性のアメリカ人に部屋に迎えに言ってもらいました。すると、寝坊をしていたようで、これからシャワーを浴びるので待っていてくれということでした。アメリカはレディーファーストの国。女性の10分程度の遅刻には寛容です。ここからが自己主張の国の人。既に遅刻しているのに、シャワー。そして、そこからのメイク。ところが、メイクのノリに満足行かなかったのが、僕を含め10人をまたしているのに、行かない発言!!!

既に、僕は1日やっていけるか、恐怖に陥りました。

駅に行き、切符を10人分買ったり、電車で移動するのも一苦労でしたが、LaQuaに連れて行くという戦略は、予想以上に正解でした。なんとLaQuaの受付は英語が話せたんです。しかも、英語のパンフレットも用意しているというホスピタリティ。英語の出来ない僕を使えないと思ったのか、アメリカ人たちはマニュアルを勝手に熟読しはじめました。

が、、、、、
ここで大きなトラブル。
LaQuaは、刺青があると入浴ができないんです。そして、アメリカではタトゥーはファッションなので、刺青をいれている復数のスタッフが、、、、、
これはプランの練り直しかと肝を冷やしたら、意外や意外。空気の読めるアメリカ人で、自分は周囲を観光しているので、気にせず入浴していてくれとのこと。
良かった~~~~~。

そして、温泉へ。マニュアルのおかげか、問題なく温泉に入ってくれるアメリカ人たち。特に、サウナがお気に入りなのか、みんな長時間入っていました。アメリカでは、サウナは高級なジムにでも加入しないと楽しめないんだとか。

温泉のあとに、一蘭に行きました。基本、アメリカ人は食事中はうるさいので、僕は言ってやりました。「日本のラーメン屋では、ノーラフィング、ノーチャッティング。(笑うな、しゃべるな)」と。そして、僕は英語をしゃべらずに食事もうまく乗り切りました。

最後のメイド喫茶。何がすばらしいかといえば、店員さんがお客と絡む事が前提なので、僕の英語が通じなくても、店員さんがフォローしてくれます。そうこうして、LaQuaさんや一蘭さん、メイド喫茶さんたちにご迷惑をお掛けしまくって、日本語の出来ないアメリカ人と英語の出来ない僕の1日が終えました。

僕は、自分で自分を褒めまくったわけですが、翌日、上司に怒られました。。。
アメリカ人たちに僕が案内したコースを聞いた事で、あまりにも変わった東京観光だったため、烈火の如く怒られたわけです。でも、僕、英語出来ないんだもん。。。。僕はやり遂げた。僕の出来る限りのパフォーマンスは出せたつもりです。

アメリカ人たちには大好評だったらしく、ニューヨークのオフィスに行った時に大歓待されて、数名の家に招かれるというのは、また別のエントリーで。これをきっかけに、ある程度、アメリカ人と意思疎通が出来るような英語力を身につけられました。

みんなの読んで良かった!