親にカミングアウトした時のこと。

僕は21歳、2012年に親と友人にカミングアウトした。

というよりかは、事の発端はFacebookで知らない間にカミングアウトしてた。

 

今のパートナーがFacebookで、Relationshipを知らない間に大公開していた。

隠し続けるつもりもなかったのだけれども、ここまでしてしまうともうどうしようもうもない。カミングアウトしよう。

 

そんなことがきっかけ。

 

いろんな反応が勿論あった。応援してくれる人がもちろん多かったのだけれど、

そういうのは無理・・と直接言われ、去っていった人もいる。

そんなもんだろうなぁと思ってたし、むしろもっと嫌な反応ばかりくるものだと思っていたから、安堵したのは本音。

 

親にはどうしようか・・と悩みはしたけれども、Facebookには叔父叔母、いとこ、妹も友人でいる。遅かれ早かれ、親に知れ渡るのであれば、自分の口から言いたい。そう思った。

本当は親に言わずに、隠し通して生きていくつもりだった。

ゲイであることなんて言わなければわからないのであれば、わざわざ関係が悪化することなんて言わなくていい。

それに、どんな反応するかだってわからない。下手したら、縁を切られる可能性すらある。

ただ、もう大学4年生。

単位も取り終えた。

これからの自分の人生、親に頼らずとも生きていける。

もう、日本で生きていくつもりもない。海外で生きていく覚悟をした。

だから、自分に素直になろう、とカミングアウトすることにした。

縁を切られる覚悟で。

 

うちは両親が離婚しているので、別々に話をした。

 

どちらから先にということもなかったけれど、

母親と暮らしていたこともあり、キッチンで料理をしていた母親に、声をかけた。

そのときの空気感、鮮明に覚えている。

 

話があるんだよね。大事な話。

 

何よ。

 

それから流れる長い沈黙。言いたいけど、出てこない言葉。

申し訳なくて、申し訳なくて。

 

母親が重たい口を開く。

 

もしかして、人殺したの?

 

あ、人は殺してない。人は殺してない。

 

だったら、なんでもいいよ。なんでも聞ける覚悟できたよ。

 

と言われた。それを言われてすごくホッとした。

 

彼氏がいてね、ゲイなんだよね。

 

あーそうなの。そうか。

小さいころからセーラームーン大好きだったしね。なんか、そんな感じしてたよね。素敵な人なんだろうね、いつか会わせてね。

 

それが母親の感想。

 

父親は、

川の土手を一緒に散歩しながら、タイミングを待って。ゲイで彼氏がいることを伝えた。

そうか、と言われ、ハグしよう、といわれ。親子二人ハグ。

言ってくれてありがとう、と一言。

 

うちの親はどちらもありがたいことに理解を示してくれた。

 

ありがたい。

今では、彼も含めて家族で日本に帰ると旅行までする仲だ。

 

カミングアウトなんてしないですむならしない世界になってほしい。

わざわざ、ゲイの僕らが、気を張って緊張して否定されることを恐れながら、ゲイであることを人に言わなくて済む、そんな時代が来てほしい。世界になってほしい。

 

いつか自分の子供が生まれたときには、その子にとってもその周りにとってもそれが普通の世界になっていてほしい。

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