次の時代に生き残れる人
アメリカで今、流行ってるダイエットがある。
それはKetoとPaleoだ。
Ketoとは?
総エネルギー摂取量のうち80%を脂質から摂取し、炭水化物は制限(もしくはカット)、たんぱく質は適切な量を摂取することが求められる。
Paleoとは
消化の悪い食品、つまり乳製品や穀物、豆類、精製された砂糖などを食生活から除く食事法。基本的に、原始時代の人が家の周りで見つけたり、作ることができない食品には手を出してはいけないというルール。
今アメリカでトレンドなミールキットでもこのカテゴリーは必ずと言っていいほど出てくる。
日本で言えばオイシックスさんが有名だと思う。
ではそもそもなぜアメリカで今ダイエットが流行ってるかというとアメリカは言わずと知れた肥満大国だからだ。
なんと国民の3分の1が肥満で、残りの3分の1が太り気味。一般的に一日に必要な消費カロリーは、男性2500、女性で2000と言われる中、アメリカ人のそれは3000キロカロリーを超えている。
また世界的に見ても肥満の問題は深刻で、肥満が原因で死亡する人は年間に300万人、それに関連した糖尿病で死亡する人は150万人と言われている。
今日は上に上げたKetoダイエット、なぜ炭水化物を減らすことが大事なのか、ってことについて深掘りしてみたい。
そもそも炭水化物とは、糖質+食物繊維のことを指す。意外かもしれないが、糖質は炭水化物なのだ。
ではなぜ糖質を制限するかといえば、それは肥満、糖尿病といった病気を防ぐためだ。肥満と糖尿病は密接に連動している。
例えば、ご飯やスイーツと行った炭水化物を食べると膵臓からインスリン君が出てくる。そのインスリン君が血糖値の上昇を防ぐため。
肝臓へブドウ糖を吸収せよと命令を出す。その結果として脂質の分解を遅れる。
つまり炭水化物を急激に摂取することは、
脂質の分解を遅らせ脂肪を体につけることになるのだ。
そして脂肪が溜まり肥満になれば今度は喉が渇きやすい体質となり、また糖分の多いドリンクを飲む。まさに悪循環。
マクドナルドでアメリカ人が
ビッグマックセットとどでかいコーラを
飲んでるあのイメージだ。あれが最悪にやばい。
この負の連鎖によって肥満になり、糖尿病へと繋がっていく。
難しい言葉が多くてあぁっ!ってなりそうだが、
ここで大事なのは、
この負の連鎖は、
元々は正の連鎖だったということだ。
人類が生き残るために必要な機能だったのだ。
昔は今のように毎日3000キロカロリーも食べられる生活なんて保証されてなかった。だから食べ物がある時は一気に食べ脂肪として蓄える、そして食べ物がない時はその蓄えた脂肪で生き延びる。
つまり脂肪をうまくつけた人が生き残れ、
今でこそちやほやされてるスレンダー系は餓死して生き残れなかったのだ。これは必要な自然淘汰であり、遺伝子における適者生存だった。
そう僕たちはポッチャリ気質の子孫たちだ。
だが時代は流れ、いまはそんな食料生産の波はなく、毎日3000キロカロリーを食べ続けることができる。だからただただ脂肪は溜まり、肥満が増え糖尿病が増えている。
現在ヨーロッパは糖尿病が比較的少ないと言われる。それは食生活が優れてるから、ではなく、すでに糖尿病との長い歴史があり、これまた自然淘汰により糖尿病に免疫がついてきたというだけのことだ。
あのバッハは糖尿病で死んだという説が濃厚であり、
それほどヨーロッパでは糖尿病との古い関係がある。
整理すると人類は、
ステージ1、脂肪をうまく蓄えることで生き残り、
ステージ2、脂肪を蓄えることで今度は肥満・糖尿病にかかり死んでいき、
ステージ3、これからはその糖尿病をも克服する遺伝子たちが生き残っていく
適者生存
時代が変われば強みが弱みになり、
弱みが強みになったりする。
オタクと呼ばれた人たちが
今プログラマーとして資本主義のトップ集団に
なっていることも似たようなことかもしれない。
『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』
という有名な言葉があるが、
時代に合わせて遺伝子も僕らも変わっていく必要がある。
次の時代は何が強さになるのか?
目先のことで大変な時ほど、
未来を見据えたチェンジが必要になる。
次の時代に合った考え方、働き方ができない人は
あっという間に”適者生存”の波から放り投げられてしまうだろう。
周りが言うことを疑おう
常識を疑おう
変化しよう
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