第3話 魔法の売買ルール(聖杯)が存在しない理由

 まず、聖杯に求められるスキルは、現在の相場価格と未来の相場価格を比較して利益の出る方向から売買することです。
 つまり、聖杯に求められるスキルは、先に未来の相場価格を見てきて、
たとえば、現在目の前の上げが「戻り」であるか「上げ勢い」であるか、
 あるいは、現在目の前の下げが「押し目」であるか「下げ勢い」であるかを判断し、それぞれ順張りの方向から売買することです。
 しかし、投資の世界では、先に未来の相場価格を見てくることなど、絶対に不可能とされています。従って、「押し目」と「下げ勢い」、「戻り」と「上げ勢い」をそれぞれ見分ける方法も存在しないとされています。
 ここを解決しない限り、聖杯は成り立たちません。
 なぜなら、同じように見える下げでも、押し目で売れば踏み上げられ、同じように見える上げでも、戻りで買えば奈落の底まで落とされるからです。
 結局、聖杯に求められる必要十分条件は、先に未来の値動きを見てこれることなのです。ひとことで言えば、「値動きの予測能力」が存在すること。
 実は、その能力は人間の右脳だけに存在するのです。
 私はその実践者です。
 その証拠は、成果でお示しするしかありませんが、その一つの方法として、独自にデイトレ能力段級位を定め公開しております。
 2020年7月現在、私の同段級位は初段であり、その成果は第1から2話を通じてお話した通りです。
 ここまで、お話すれば、世間に出回っているあらゆる投資系情報商材には、「値動き予測能力」が存在しない、すなわち「押し目」と「下げ勢い」、「戻り」と「上げ勢い」をそれぞれ見分ける能力が存在しないことが分かると思います。

 関連して、EA・シストレ・自動売買が成り立たない理由を補足しておきます。
 まずは、現実から。
 EA・シストレ・自動売買をたとえ100万個同時に走らせたとしても、遅かれ早かれ、すべて破綻します。
 その理由は、すべてのEA・シストレ・自動売買には「値動き予測能力」が存在せず、過去の相場を計る様々な固定的物差しが、そこに無数に存在するというだけだから。

 原理的に、EA・シストレ・自動売買は過去のテクニカルから未来の値動きを予測するものですが、いかなるテクニカルをいかなる組み合わせで複数並べたとしても、バックテストのスパンをいかに大きく取ろうとも、値動き予測は当たることもあれば、外れることもあります。
 取引回数を重ねれば、勝率は、必ず、50%程度に落ち着いてきます。
その頃は、確実に破産します。
 また、ナンピン系の場合は、勝率99%でも、残り1%で破産します。

 EA・シストレ・自動売買は、値動きがランダムウォークであることの検証程度にしか役に立たないのです。

 値動きの原動力は、足跡ではなく今と未来をシームレスでつなぐ、
板回転(数字を読む必要はありません)なので、それを動作原理に取り込めないEAやシストレに、値動き予測能力が存在しないことは当然のことなのです。
 ここで勘違いしてならないのは、一時期、勝っていたとしても、個々のEA・シストレ・自動売買の固定的物差しが、未来の相場を計って現在の行動を起こしている訳ではなく、未来の相場の方が、たまたまそれら固定的物差しに当てはまる動きを当該時期にしただけであること。

 同時期が過ぎれば、調子の良かったEA・シストレ・自動売買も次々と転落して行きます。
相場の動きに連れて移りゆくこの現象を端から見た姿が、
シストレ48(架空)を代表とするバトンタッチ系なのです。
 ですから、バトンタッチ上位に乗り続けると、必ず、コツコツドカーンのドカーン側をひたすら刈り取り続けることになります。
 おもしろいことに、EA・シストレ・自動売買の世界では、この現象のことをすべてのEA・シストレ・自動売買には寿命があるというらしいです。
 以上、EA・シストレ・自動売買に「聖杯」が存在する可能性は永久にありません。

 もし、存在すれば「値動き予測能力」が存在して、「押し目」と「下げ勢い」、「戻り」と「上げ勢い」をそれぞれ見分けることができるし、固定的物差ししか持てないはずが、変幻自在の可変式物差しを持っていることなので、後出しジャンケン等のインチキを疑いましょう。
 次回、第4話では、値動き予測能力があれば、「攻めの両建て」「受けの両建て」を駆使して上下両方利益にできるお話をします。

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