第7話 未来の値動きは、今の延長線上にある

 値動き予測は、今と過去をいくら分析してもまったくの無意味、当たることもあれば外れることもあります。

 一生涯かけて、テクニカル、ファンダメンタル、投資セミナー、その他、高度な金融工学を学んだとしても、値動き予測の的中率は、何も学んでいない初心者と大して変わりません(ランダムウォーク理論)


 EAやシストレ、あるいは裁量でも同じ事ですが、無限の努力と時間を投入して聖杯を探す行為は、そのために失った大切な人生をドブに捨てたようなものです。
 何せ、もともと存在しない宝物探しをやっている訳なので。

 そうなる理由は、値動き予測を実現するには、今と未来を分析して、現在の立ち位置を知る必要があるから。
すなわち、聖杯の本体は、今はまだ目に見えない未来にのみ存在するのです。
 今と未来を連続的につなぐ唯一の架け橋は板回転のみ。まずは板とローソクを中心視野、テクニカルを周辺視野に置くことが値動き予測の基本となります。これ以外の方法で値動き予測できる可能性はありません。

 さて、モンスターは、自身が描く未来の構想に対して今のワナを仕掛けています。
同ワナとは、投資家に「押し目と下げ勢い」「戻りと上げ勢い」、それぞれを区別させることなく逆を刈り取ることを意味します。

 なぜ、それができるかと申しますと、たとえば目の前の下げが押し目であるか、下げ勢いであるかは未来の値動きとの相対性で決まるから。
 つまり、例えば同じく大きな下げ勢いであっても、その後、それ以上に大きく上へ突き抜ける場合もあるし、そのまま奈落の底まで落ち続けることもあるから。どちらを選択するかは、モンスターの心ひとつという訳です。

 実は、値動き予測の原理は、未来のモンスターのワナにワナを張ることなのです。
 モンスターはワナを炸裂させる際、投資家に新規も返済も注文のスキを与えません。それはジワジワであったり、一瞬であったり、両者を組み合わせたりと巧みに緩急を使い分けています。
 上に振るにも下に振るにも、投資家が狼狽してギブアップして投げるタイミングでワナを炸裂させます。

つまり、モンスターがワナを仕掛けるタイミングを予測することは不可能なのです。

それなら、同ワナへ逆張りすれば良いという発想もある訳です。
しかし、同ワナをタイミング良くキャッチすることは事実上不可能です。

そこで、登場するのが同タイミングずれを補正する比重乗せナンピン。
ところが、ワナが予測と逆方向だった場合、▲ドカーンと大損することになります。
 ということで、私が設定したデイトレ能力段級位(第1話参照)は、モンスターが仕掛けるワナにワナを張れる能力を意味します。

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