第9話 モンスターのワナへの逆張りとは

 それを知るには、まずモンスターがワナを仕掛けるタイミングと上下どちらへ振るつもりかを事前にしらなければなりません。しかし、それは、今はまだ目の前に見えていない未来の値動きの中にあります。

 例えば、モンスターが未来の値動きを押し目から上げへと計画している場合、
目の前の相場は、それが押し目であっても、どこまで下げ続けどのタイミングで上げ勢いに転ずるかは、モンスターの心ひとつで決まります。

 それを一撃で仕留めるのは不可能。

 実は、値動き予測の守備範囲は、今目の前の値動きと右脳に映る未来の値動きを見比べて、「押し目と下げ勢い」、「戻りと上げ勢い」をそれぞれ見分ける所までなのです。

 上述例で、押し目から上げに転ずるタイミングを当てに行くには、更にセリングクライマックスの位置を当てに行かなければなりません。

 そこで登場するのが、私が多用する比重乗せナンピンです。
 最大同時建玉数10枚の制限で、板回転をモニターしながら、同クライマックス焦点に合わせ買玉の比重をかけていきます。

 そして、いよいよモンスターが上げ勢いに転じたなら、
利が乗ったところで、比重乗せナンピンすべてを利確します。

 以上の繰り返しで、利を重ねていきます。

 実際には、同クライマックスを当てにいく精度が高いほど、同ナンピン数は少なくて済みますので、上出来だった日ほど労力の割に利益が少ないという現象が起きます。
 逆に、同精度が低いほど、同ナンピン数は多くなります。例えば、危機一髪、最大建玉数10枚でモンスターのワナを仕留め、その一撃で労少なくして大きな利益を得ることもあります。
 ただし、根本的に予測方向が逆だった場合、同建玉数10枚は全力投げとなり、大きな損害を被ることもあります。

 結局、損益がどうなるかは、
第1話でお話致しましたデイトレ能力段級位次第となります。

デイトレ能力の構成要素は、次の二つ。

一つ目は、「押し目と下げ勢い」、「戻りと上げ勢い」を見分ける能力。
二つ目は、バイクラ、セリクラの位置を当てる能力
以上が条件がそろって、初めて値動き予測の可能性が生まれます。

 ここで、気が付かれると思いますが、
二つ目に掲げたバイクラ・セリクラの位置を当てに行くには、必ず、目の前に板回転を置きその流れをアナログ的連続体として読まなければ不可能なのです。

 なお、クライマックスを読むだけの目的なら、板の数字を読む必要はありません。

 よって、もともと板の存在しないFXや値がワープする個別銘柄では値動き予測は絶対に成り立ちません。
足跡としてのローソクの形や指標群他、何でも良いのですが、同じ兆候に出会っても、当たることもあれば外れることもあるのが当然なのです。

 何せ、値動きの原動力である板回転を読まず、その足跡ばかり追っているわけですから。ここに、魔法の売買ルール(聖杯)が、存在しないことの根拠があります。

 EAやシストレ、たとえ極限まで高度なAIであろうとも、原理的に足跡しか読めず、未来のクライマックスの位置を当てに行くことはできません。
 言葉を換えると、モンスターがワナを仕掛けるタイミングを当てることはできません。

 したがって
、EAやシストレに値動き予測を実現する可能性は永久にありません。くれぐれも、宣伝文句や後出しジャンケンのインチキにだまされないことを願っております。基本的に、その手の商材にリアル口座履歴などの客観的証拠を伴うことはありません。
 ちなみに、板読みしない裁量でも、同様に値動き予測を実現できる可能性は永久にありません。いくら、刻一刻と移りゆくローソクやテクニカルを穴が開くほど見つめ続けても、まったくの無意味、値動き予測に通じる可能性はありません。

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