第20話 極限までリスクを回避する「頭かじり戦法」

 私が実践している完全予測型デイトレにおける頭かじり戦法についてご説明します。

 まず、前提として完全予測型デイトレとは、未来の値動きを右脳に描いた後、
当該値動きと今目の前の相場を比較し、その相対性で今目の前の相場が「押し目と下げ勢い」、「戻りと上げ勢い」の以上4つの内、いずれに当たるかを見分けた後、押し目買いまたは戻りを目指し、ホールドして利益を延ばすことを目標とする戦法のことです。

 そして、頭かじり戦法とは、前述手順を分だ後、
本来なら、押し目買いまたは戻り売りをホールドして利益を伸ばすところで、それをせず、スキャルピング的に利確する戦法のことです。

 そのメリットは、予測方向に対する反転リスクを極限まで減らせること。
 デメリットは、せっかく大きく取れるチャンスであったとしても微利益となること。

 つまり、「頭かじり戦法」は極限までリスクを回避できて
安全性は高いですが、機会損失は大きい訳です。

 では、なぜ、今頭かじり戦法かということについて補足します。

 そもそも、▲ドカーンは、必ず追撃失敗で起きるので、
頭だけかじって追撃を捨てれば、▲ドカーンリスクは最小化できる訳です。

 ここで、順張りと逆張りにおける機会損失と安全性の関係に触れておきます。

 順張りにおける機会とその安全性の関係は、
1.下げトレンドで、戻り頂点を売ること【安全】
2.下げトレンドで、戻りを作らない下げ勢いに飛び乗って売ること【危険】
3.下げトレンド終端付近で、戻り頂点を売ること【危険】
4.下げトレンド終端付近で、戻り頂点を買うこと【危険】
5.上げトレンドで、押し目底で買うこと【安全】
6.上げトレンドで、押し目を作らない上げ勢いに飛び乗って買うこと【危険】
7.上げトレンド終端付近で、押し目底を買うこと【危険】
8.上げトレンド終端付近で、押し目底を売ること【危険】

 逆張りにおける機会とその安全性の関係は、
1.下げトレンドで、長く延びた陰線の底で買い、戻り頂点で売り返済すること【危険】
2.下げトレンド終端付近で、陰線の底を買うこと【危険】
3.上げトレンドで、長く延びた陽線の頂点で売り、押し目底で買い返済すること【危険】
4.上げトレンド終端付近で、陽線の頂点を買うこと【危険】

 こうして整理してみると、
そもそも逆張りで、右上がり安定を目指すことは不可能。

 唯一、右上がり安定に通じる道は、以下2点だけ。
1.下げトレンドで、戻りの頂点を売ること【安全】
2.上げトレンドで、押し目底で買うこと【安全】

 それらに呼び名付けたのが「頭かじり戦法」
 しかし、もともとは「頭かじり戦法」が機会損失多過ぎということで、ここ最近、いろいろ試行錯誤してきましたが、結局、機会損失最小化を目指すことイコール危険リスクを取りに行ったというだけで、コツコツドカーンのコントラストを大きく開く結果となりました。

 もっとも、ここまで書いたことは、そもそも、リアルタイムで目の前の相場が、
上げトレンド進行中であるか、下げトレンド進行中であるかを見分けながら、押し目底や戻り頂点を探り当てていく作業なので、未来の波形を連続的に右脳に描いていなければ、絶対に不可能なのです。


 さて、世界的に有名な投資家ジョージ・ソロスの言葉に、
「そのトレードに強い確信を持っているなら、すべてを賭けて勝負しなければならない」とあるそうです。
 つまり、「チャンスでは、大きく張るべきだ」と言っている訳ですが、私にはその言葉が、どうもしっくりきませんでした。

 その理由は、過去、何度か能力一定(大数の法則下)の条件のもと、
押し目または戻りに対する「チャンスでドバッ」と複数枚掛けする場合と、「1枚スタートナンピン」を比較した場合のトータルの損益を比較した結果、後者優位となる場合が多かったからです。
 もっとも、それは私の能力だからそうなるのであって、ジョージ・ソロスの能力なら前者優位となるのでしょう。

 しかし、実際の戦いでは、
モンスターはチャンスに見える場面にこそワナを仕掛け、逆に難しい場面では既に進行方向の方針を決めています。チャンスとは、ガマンできずに勢いに飛び乗りたくなる場面を指します。

 モンスターのワナを刈り取るには、
むしろ難しい場面をチャンスと捉え、同氏の本心を読み取り、そこに1枚スタートナンピンを仕掛ける方が理にかなっているようです。難しい場面とは、「押し目と下げ勢い」、「戻りと上げ勢い」の以上4つの内、いずれに当たるかを見分ける場面を指します。

 ちなみに、過去の私は、頭かじり戦法とは対極の戦い方をしていました。
その名は、「いつでもどこでもエントリー戦法」であり、ボラの頭から尻尾までをかじり尽くそうと努力していました。

 そうすると、必然的に、毎日が難問に次ぐ難問。
当然、解けない場合や間違える場合が多発していた訳です。

 そして、それら難問を解くツールとして、
「受けの両建て」や「攻めの両建て」も登場させました。
 当時は、わざわざ、自分から多数の難問を呼び込んで、自らの予測能力が足踏み状態となっていたようです。
長い、長い黒歴史時代でした。

 なお、デイトレにおける値動き予測とは、
この先、値を上げるか下げるか、2つにひとつという見方をせず、この付近は、「押し目であるか、それとも下げ勢いであるか」、または、「戻りであるか、それとも上げ勢いであるか」、4つにひとつという見方をすることです。
 ここを外すと、永久に値動き予測には辿り着きません。
 そして、4つに1つを選び取ったなら、利益が出る方向へ、ファジーに比重を乗せていくという戦法をとります。
 ここで「ファジー」と表現した理由は、目先の上げ下げはモンスターのワナであることを見越した上で、そのワナにさえ、将来、より有利な方向へ比重を乗せていきます。

 言葉を換えれば、モンスターのワナに対して、ワナを張っている訳ですね。
同目的なら、もっとも値幅を取りやすい「頭だけ」狙って勝負をかければ、当たれば楽ちんだし、外れても損切り判断が楽ちんなので、結果的に、より安全性が保たれる訳です。

 一方、胴体から尻尾にかけて、相場は混沌化していきますので、
当該付近のモンスターが、何を狙っているのか次第に分かりづらくなっていきます。
 そうなった付近でも玉を持っている場合なら、「損切りから逆建て」すべきか、「損切りから様子見」すべきか、ナンピンすべきか、「攻めの両建て」か、「受けの両建て」か、放置すべきか、という具合に、多数の難問を解かなければならなくなります。
 そして、当たればラッキー、外れればドカーンと▲20万円飛ばします。

 ▲ドカーンが華やいでいた頃の私は、
「いつでもどこでもエントリー戦法」こそ、すべての屈折を刈り取る、最高スキルだと勝手に信じ込んでいた節があり、漏れなく同難問を解き続けていました。
 種を明かせば、なんのことはない。それが、現在の 楽ちん スタイル「頭かじり戦法」に対する苦労だった訳ですね。

 ということで、そもそも「難問に出会う可能性」を消せば、
苦労も▲20万円飛ばす可能性も消えて、楽ちんへと昇華できる可能性が広がります。

 しかし、「いつでもどこでもエントリー戦法」の経験値は、決してムダではありませんでした。
その段階を踏まなければ、そもそも「頭」をキャッチするスキルも存在しませんので。
 ちなみに、過去も現在も225デイトレに成功した例が証拠付きで存在しない(ネット上)理由は、挑戦したすべての方々が、モンスターのワナに刈り取られるからです。
 当該4つにひとつを当てるということは、限りなく不可能に近いほど難しいのです。

 それ以前の問題として、
目先の上げ下げに対して、2つにひとつという見方でトレードされている方々は、モンスターが最も好むカモとなります。
 永久に成功する可能性はありません。

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