第32話 最後の生き残り、TRADERS CLOUD

 約10年前までは、裁量トレーダーがシグナル配信して、会員にミラートレードさせる競合会社が複数存在していました。
 しかし、2020年8月現在、生き残っている会社は、TRADERS CLOUD(トレーダーズクラウド)唯一つとなります。
 TRADERS CLOUDの前身は、TRADERS FARM BASKET(トレーダーズファームバスケット)であり、その前身は、MIRROR MANAGER(ミラーマネージャー)、そのまた前進はTRADERS FARM(トレーダーズファーム)でした。そして、私が所属したのは約10年前、MIRROR MANAGER(ミラーマネージャー)の頃でした。

 私が同社を選んだ理由は、母体が投資顧問会社であり、入社試験と財務局の審査にパスすれば、正式な投資分析者(実質 投資顧問)として採用してくれるからです。
 加えて、同社のプラットフォームにはインチキが存在しないから。すなわち、トレーダーの取引履歴が、最も不利な額で約定した会員の証券口座履歴とピタリ一致するのです。当時、他の競合会社には真似のできない革命的サービスでした。
 ただし、同社が当該サービスを実現するには、
別会社オートマチックトレード社に初期設定100万円と経費トレーダー数×単価を支払って、オートレユニコーンを導入する必要があったようです。
 さて、競合会社が次々と撤退していった理由は、一言で申しますと、「長期右上がり安定」を実現するトレーダーが存在しなかったから。
 上位者は、例外なく全員そろって、打ち上げ花火のように△ドカーンと吹き上げ、▲ドカーンと奈落の底まで落ちていくパタンばかりなのです。
 つまり、会員は、上位に乗れば▲ドカーンと降り落とされるわけです。

 もちろん、TRADERS CLOUDも例外ではありません。
私自身も、採用当時から2020年3月までの約10年間は黒歴史、いくつかの戦略に乗り換えながら上位とビリを何往復もしてきました。会員の苦情と事務局のお叱りを受けながら。
 そして、これまでの汚名を払拭すべく、最後に辿り着いた戦略が、昼間時間帯にも参加できるようになった2020年4月以降、本格始動させた完全未来予測型デイトレ(戦略名:板読みデイトレ225)なのです。

 しかし、個人的には、投資顧問会社としてのTRADERS CLOUDは誠実さを絵に描いたような会社だと思いますよ。
あり得ないほどの低料金に加え、あり得ないほどの維持費に耐えていますので。
 リスクは、江戸時代の埋蔵金発掘や海底の宝探し事業と大して変わらないのではないでしょうか。普通なら、もっと早い時期に撤退していてもおかしくないですよね。

 ちなみに、EA・シストレ・自動売買をミラートレードさせる会社は複数存在しますが、
前述と同様、「長期右上がり安定」のストラテジーは存在しません。その理由を一言で書きますと、それらに「押し目と下げ勢い」、「戻りと上げ勢い」、それぞれを見分ける能力が存在しないから。
もっと詳しくは、既に
山ほど書きましたのでここでは割愛します。
 ただし、私見ですが、当該会社が存続できる理由をごく簡単に申しますと、EA・シストレ・自動売買には、必ず「魔法の売買ルール(聖杯)」が存在すると信じている投資初心者が無尽蔵に存在するからです。

 更に、売り手にとっては、都合の良いことにこれらの方々は自己責任感が異常なまでに強いので、
苦情リスクが割と低いのです。

 聖杯存在への確信が自己責任に化けているだけのことですが、
初心者なだけに、口座を飛ばしてもなかなか気づきません。更に、最初から存在しない聖杯を探し続けるのでしょう。

 投資を始める前に、自ら調べ学ばないことが災いしていますので、
そういう意味では自己責任ですね。ちなみに、中級者以上の投資家なら、近づきもしない世界なのですが・・・。

 もっと、ショッキングなことを申しますと、
EA、シストレ、自動売買、裁量、デイトレ、短期、中期、長期、各種セミナー、AI、ファンダメンタル分析、テクニカル分析、高度な金融論他、いかなる投資スキルを何十年学んだとしても、長期右上がり安定へ通じる道は、最初から存在しません。

 長期右上がり安定へ通じるたった一つの可能性は、
方法を問わず、先に未来の値動きを知ること以外にありません。
 あるいは、地合いの良い時期が長く続くなら、運の積み重ねもありかも知れませんね。

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