第37話 未来の値動きは、上げ下げ、どちらが予測しやすいの?

 圧倒的に、下げの予測がしやすい。
つまり、完全未来予測型デイトレは、典型的な下げトレンド相場を最も得意とします。

 その理由は、下げは高速板回転が連続しやすく、
ローソク波形ともよく連動しますので、追随しながら、先へ先へと読みやすいからです。
 一方、上げの予測は難しい。
 たとえ、典型的な上げトレンド相場であっても、板回転の緩急コントラストが大きく、予測の連続性を保てません。
 押し目も、どこまで下げるか分かりにくい。
 待ち過ぎては乗れないし、早めに乗れば奈落の底まで連れて行かれるので、エントリータイミングが極めて難しい。

 しかし、ここまでの話は典型的例であり、
実際の相場では、高速板回転を保ったまま下げ続ける場合もあれば、下げ続ける場合もあります。
 また、低速板回転、または間欠系のまま、だらだらと無限に上げ続けることもあれば、下げ続けることもあります。

 つまり、値動きと板回転の連続性との相関はありません。
 もっと不思議なことに上げ続ける板回転と下げ続ける板回転の様態はどちらもまったく同じなのに、ローソクはお互い逆方向へ進みます。
 この現象は、バイクラと上げ勢い、セリクラと下げ勢いの板回転が同じに見えるとも表現できます。
 どちらへ進むかの見分け方は、同様態とローソクの関係でクラッチのすべりをキャッチするのみ。

 さて、▲ドカーンの多くは、低速や間欠系に対し、
逆方向へ比重乗せナンピンをやり投げた場合に発生します。
 
 結局、完全未来予測型デイトレのターゲットは、
上げ下げ問わず、板回転が連続している場面ということになります。
 言葉を換えれば、連続的に出来高が増加している時がエントリー判断すべき場面です。
 しかし、実際の相場の板回転は、高速・低速・緩急入り乱れ、何が何だか分からない状態で値は進みますので、言葉にできるほど単純な話でもありません。
 その点、有力な解決方法は、中心視野に板回転とローソクを置き、周辺視野にダウ理論のひとつでもある、1分足、3分足、5分足、15分足、60分足指標群を置き、同時観察、同時分析、同時総合判断することです。
 ところで、よく見かけるフレーズに、ある兆候(出来高増とローソク波形の関係)をキャッチすることで、あなたも生涯稼げるトレーダーへ。
と言う趣旨があります。

 しかし、当該場面が意味するところは、
「押し目か下げ勢い」、「戻りか上げ勢い」、以上4つの内、どれで飛び出そうかなとモンスターがサイコロを振っている状態をキャッチしたというだけです。

 つまり、値動き予測すべき場面が、目の前に現れたという意味しかありません。
そこから先が本番、当該4つに1つを当て続けることが値動き予測の原点となります。

 すなわち、ある兆候?をキャッチしたところで、
値動き予測の入り口にも立っていないわけです。

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