求めるモノ(創作恋愛)

  

※こちらは創作です。フィクションです。
  彼の高校時代は。
  サッカー少年っていうのかな。かといって、めちゃくちゃサッカーうまいわけじゃないの。
  女子にモテたくて、サッカーしてるって男友達に話してたのを、偶然聞いちゃったんだよね。

  マネージャーと付き合ってた。1番可愛いマネージャーと。だけどね、ボロが出るよね。なんかそのマネージャーも見た目から入って中身とのギャップについていけなくて、別れたみたい。
   その男はまあまあ顔がいい。高身長。179センチあるのかな。

  サバ読んで180センチといってもバレないかな。スタイルもいいのよ。話も上手いしね。

 元カノと別れて、大学いって、ここでもまた彼女ができたけど、今度は浮気性の彼女だったみたいね。

  どうも顔から好きになるみたいだよね?
  それでもいいけど、中身も確認しないと危険だと思うけどね。

  そんな彼が就職して、同じ部署にいた、150センチの小さくて、素直な、小学生のまま大人になったような2つ上の先輩に出逢ったの。
   その2つ上の先輩ってのが、この私です。やっとここで私と会ったわけ。
   最初は会話もなかったの。

  だけど、私が行くセミナーに彼もいることが多かった。 

 最初は偶然かなぁ?同じものの勉強したいのかなって思っていたのよね。
  え?私の仕事??
  乙女ゲームの制作チーム。私はイラストレーター。

 そこそこファンもいて、画集とゲーム発売だけで、食べていける実力者ですよ。

 彼は、乙女ゲームの売上の達人っていうか、ナンバーワン営業マンって感じかな。

  彼に物を売らせたら右に出るものがいないっていうか。あれ、なんだっけ、ドラマ!家を売る女!北川景子の。

 あれの男バージョンだね。
間違いない。

あるとき、またしてもゲーム作成のセミナーでバッタリ。待ち合わせしてないのに本当によく会うのよ。

  『ねぇ、セミナー受けるの好きだよね?このセミナーも好きなの?』

  『そうだね。好きだよ。とっても。楽しいしね』

 勉強好きなのか。

 そのあと、私の後輩の巨乳ガールと話し込んでいたから、若い子が好きなんだな、胸の大きい子が好きなんだなって放っておいた。

 そういう私には、婚約までした3年目の彼氏がいたわけです。

 外資系サラリーマンで月収も60万は硬い。ただ、無能というか求められたものを出せなきゃ首もあるハイリスクハイリターンの仕事なんだけどね。

  その彼氏とマンネリしてた。

 仕事仕事で、ほぼ家にいない。その分の稼ぎがいい。ほぼ会えてないから同棲しても、会えないし、いつも家に1人。

 またドライなのよ。冷たいの。人に対して思いやりがないというか。

 それでも生活力があるし、結婚するには、彼がいいと、思っていたんだよね。今日までは。


 『なんだよ!これ!』
  『え?あ、それは私がパソコンダメになって、急遽、買った新しいパソコン』

『なに、断りもなくパソコン買ってるんだよ!俺のお金だろ。無駄なものに一銭も使うなよ!!』




 ・・・
私は、この言い方がずっと3年間引っかかってきた。
  私よりも物が大事。
 お金稼ぐけど、一緒に過ごす休日は、少ない。寂しい。それでも仕事してるから仕方ないんだけど。




 『おまえさ、無駄遣い多いし、奥さんに向いてないよ。別れよう』


別れは突然に。東京ラブストーリーのようだった。
   ドラマで、公園で会社クビになったことを奥さんに言えなくて、ブランコ乗ったりするシーンあるけど

 まさか、私も深夜に公園でブランコ・・・いやまだ夜の11時だけど。

 『先輩?あれ?もう真っ暗じゃないですか』



 聞き覚えがあるとおもったら、後輩の売り上げナンバーワン。
 『売り上げくん、こそ、なにしてるのよ?』

 『売り上げくんって!!酷いな。会社で仕事してたんですよ』




 1時間くらい、売り上げくんは隣にいて話を聞いてくれた。
  一緒に笑ってくれて、コンビニで買った温かいコーヒーもくれた。ちょっと寒かったかな。夜は冷える。


  『ありがとう!ちゃんと結婚相手に求めるもの、持っている人と次は付き合うよ』

 『・・・あの』
  『ん?』




 『俺は、どうですか?!』




 は???
  私が耳まで真っ赤になったのは、秘密だ。こいつ、セミナーじゃなくて、私が好きだったのかって、わかった瞬間、自分の鈍さに笑ってしまった。

         End
  

 
 

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